分娩台で7時間…「安産体型だから大丈夫」という誤算
こんにちは!ママリ編集部・シンママみほです。
皆さんは「出産」に対してどんなイメージがありますか?
私は正直、娘を産むまで自分は「安産」であると疑っていませんでした。
ですが、そんな言葉をうのみにし、のちのち大後悔することになります。
「安産」と言われ続けていた
私は昔から下半身がしっかりとしており、お尻が大きかったことから家族や身内に「安産体型だね」「みほは安産だね」とことあるごとに言われていました。
今思えば、骨盤が広いわけでもなく、ただ見た目の話であってなんの根拠もない言葉でした。
父方の祖母は5人産んでいて、5人目の子(父)はスピード出産だったようですが、それも個人的な体験…。それなのに、父方の祖母に似ているという理由で「おばあちゃんが安産だったからあなたも安産」と言われていました。
そんな根拠のない言葉を信じ続け、妊娠した私。「絶対、私は安産」とどこか信じて疑いませんでした。
体重が18キロ増加
30歳過ぎに第一子を妊娠。つわりもそこまでひどくなく、食欲も旺盛…。
「太り過ぎてはいけない」と雑誌や本などで読んだり、病院で指導を受けたりしましたが、検診の際に医師にも強く言われなかったこともあり、「まだ大丈夫」とどこか甘くみていました。
それを後押しするかのように、前夫は「2人分の体なんだから、たくさん食べなきゃ」とよく甘いものを買ってきました。
そんな生活が続き、臨月には産前からプラス18キロの体重増加に…。
それでも、母が「私は妊婦の時20キロ増えたわ〜」と言っていたので、この時も「まだ大丈夫」と思っていました。
子宮口全開も全然生まれる気配がない!
予定日を過ぎ、微弱陣痛から破水を疑い病院へ行くと、すでに子宮口は全開でした(その時、破水はまだでした)。
分娩室へすぐに向かったものの、お産は進まず「促進剤」を投与されることに…。そこから分娩まで、まさか7時間かかるとは思ってもみませんでした。
分娩台で7時間…出産体勢で数分ごとにおそってくる痛みに、何度も気を失っては覚醒するというような状態でした。
休日で人手も少なく、助産師もつきっきりというわけにはいかないので、たまにのぞきにくるくらい…。
前夫は立ち会っていたものの、夜勤明けだったたせいか(?)私が叫びまくっている横で爆睡。その間、隣の分娩台で何人かの妊婦が出産を終える気配を感じていました。
もうろうとする意識の中、「安産とは?」と頭の中をぐるぐると身内の言葉がかけめぐっていました。
どんな出産も命がけ
生まれた娘は「3540g」と、思っていたよりも大きくてびっくりしたのを覚えています。
想像していたような「安産」とはいいがたい出産だった私…。
「安産体型だから大丈夫」そんな言葉をうのみにし、油断して食事管理もままならず、甘くみていたことをひどく後悔しました。
無事に生まれたからよかったものの、大幅な体重増加は赤ちゃんにとっても大きなリスクを背負わせてしまったのではないでしょうか…。
全てがパーフェクトにいく出産の方が少ないかもしれません。実際、その時にならないと、何が起こるかわからないのが出産…。
お産は一人一人違いますよね。「自分は大丈夫」と思わず、さまざまなリスクを念頭に置いて気をつけて生活をするべきだったなと思います。
無事に生まれてくることは本当に奇跡的なことですよね。己の甘さと命の重さを実感する体験でもありました。
皆さんの「出産体験」もぜひコメントで教えてくださいね!
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