「不安」なときこそ、望みと言動の不一致をなくす。
夕方、電車を降りて駅の改札を出るとき、
改札の向こう側から”今から電車に乗る孫(男の子)” を見送る女性がいた。
孫に向かって「バイバーイ!」と手を振る女性の顔は、
少し心配そうな様子。
その男の子は小学3年生くらいだろうか。リュックを背負って、
女性の方を振り返り、手を振っている。
一人でおばあちゃんに会いにきたのかな。
なんて思いながら歩いていると、
またすぐ、
「バイバーイ!」、「バイバーイ!!」とその女性の大きな声が聞こえる。
駅の構内に上がるエスカレーターに向かって歩く男の子にそう呼びかけ、
何度も何度も自分のほうへ振り向かせている。
「電車に遅れるよ、遅れるよお〜〜!!!!」と言いながら。
その女性は、まだまだ小さく感じる孫が電車に乗れるか、心配だったに違いない。
でも、そう何度も振り返らせるような言葉をかけていては、
ますます電車に遅れてしまう。
願いと言動の不一致は、私たちにもよくあること。
例えば、
仕事で成果を出したいと願いながら、これでほんとうに成功するのだろうか?って心配になって、作業の手を止めてしまう。
子供には親の背中を見せて、たくましく育ってほしいと想うがゆえ、
真っ正面からコントロールしようとしてしまう。
など。
そこには、「ほんとうに大丈夫だろうか?」という不安があり、
その不安を払拭したくて矛盾した言動をとってしまうというもの。
「不安」から生まれた言動は、
自然にうまくいくものに、あえて”ブレーキ” をかけていたりする。
そんなとき、
『自分の望みと、私の言動は一致しているだろうか?』
それをチェックをすることで、軌道修正はできる。
想いと言動を一致させることで、自己信頼度も上がるし、
「実現」のスピードも上がるだろう。