出会いの前の別れの季節。出会えたことにありがとう。
子育てをしていてよく思うのが「子どもの人生、子どもが誰と出会い、何を感じるのか」ママの私は無力で何も出来ず、ただただ子どもが幸せな出会いが出来るよう想うばかり。
うちの中学生の息子くん、彼は本当はとても優しく思いやりのある性格です。が、なかなか不器用で誤解を受けるところがあり叱られることがよくあります。
そんな息子くんが「ママこれ読んで」と離退任式で、ある先生に渡す手紙を見せてくれました。
中学生になり学校で起こった出来事をあまり話さなくなった息子くん。母としては彼がたまにこぼす愚痴を聞いては心配ばかり。。。
ですが。
その手紙には、日々どれだけその先生が息子と関わってくれていたのか、どんな言葉をふりかけて下さっていたのか、どれだけその先生との関わりで彼が成長していたのか。
溢れんばかりの感謝が綴られていたのです。
思春期の子ども達は、親が教え込むことは耳に届きにくく、先生など、親以外の大人からたくさんのことを学び吸収し成長します。「この人の言うことならちょっと聴いてみようかな」と信頼できる大人との出会いが重要に。
私の子育てにその先生がしっかり伴走して下さっていたことを実感した手紙。
息子くんも、いつも心配ばかりしているママに、それを教えようとしてくれたんだなと、これまた彼の成長を感じた手紙。
ありがとうが込み上げました。
最近相談に来られたお母さんが「土居先生は何でこのお仕事をしようと思われたんですか?」と質問して下さいました。
そこで思い出した初心。
7年前大学の非常勤講師のお仕事で出会った学生さん。最後のテストの答案用紙に「もっと早く先生みたいな大人と出会いたかった」
それを見た私は絶句。。。「私、早く出会わなくちゃ!!」と、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーのお仕事に転向しました。
彼女のその一言。
中高生の子ども達は、お父さんお母さん以外の大人との出会いからもたくさんのことを学び、たくさんの生きる力が育まれます。
重要な他者との出会い。
先生だけではなく、親戚のおじちゃん・おばちゃん、近所のおばちゃんや、通りすがりの私でも。ほんの些細な出会いでも、出会えた子ども達に「こんなおばちゃんもおるんか。世の中捨てたもんじゃないのぉ」と感じてもらいたい。
なので私はこれからもお節介なおばちゃんを目指します!
誰もが誰かの学びや生きる勇気に繋がる力を持っている。
あなたのその一言も誰かの心に光を灯すかもしれませんよ。