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インティメート・ボランティア

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親切心ではじめたボランティアが、いつの間にか自分の空虚の穴をうめるものになっていた。
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#不安

インティメート・ボランティア 20

履歴書を送付してから1カ月たったが、来るのは不採用の通知ばかりだった。負けずに次の週に、また10通程度出したが結果は同じで、不採用通知の山が溜まるばかりだった。

志穂は、以前の同僚のコネでも使おうかと迷ったが、止めることにした。単純に借りを人に作りたくなかった。会社で何かあったら、それだけでも惑わしいのに、コネで就職したらそれこそ逃げ場所がなくなってしまう。

明日が週末で、星野のマンションに行

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インティメート・ボランティア 19

次の週末になる前に、またボランティア団体から電話がかかってきた。今度は、ミヤケの訃報だった。

ボランティア団体は、ミヤケの葬式について、ベルトコンベアーが流れるように、てきぱきと伝えてきた。最後にちょっとだけ人情味を帯びた声色で、事務局の人は付け加えた。

「ミヤケさん、身寄りがなかったから、お葬式に出るのは、私たちのほかはいません。もし、よかったらミヤケさんのお気に入りだった志穂さんが来てくれ

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インティメート・ボランティア 17

このまま行くと、自分の人生は、うまくいっても、もう少しましな仕事につき、もう少し大きな、多分1LDKのマンションに住むぐらいで終わってしまうだろう。さりとて、悪くいっても、このままフリーターで食いつなぐことはできるかもしれない。しかし、病気になったときなど、何も保証もない。

田舎に帰ることもできるだろうが、帰って何をするでもない。早く結婚しろと両親や周りにとやかくいわれることを思うと、億劫になる

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