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勤労感謝の日がズレないのはなぜ?
生徒たちが「明日の祝日、なんで土曜日なんだよ!」と愚痴ってました。
金曜日か日曜日にしてくれればもう1日休み増えるのにって感じなんでしょう。
それを聞いて私が感じたのは、国民にとって祝日なんて単なる休める日でしかなくなってるんだなぁってことです。
体育の日や敬老の日のように、ある程度自由に動かせる祝日がある一方で、勤労感謝の日や建国記念の日など絶対に動かない祝日もある。
この差は何なのかをむしろ知った方がいいですね。
戦後、「祝日」に関する法律ができて、「国民の祝日」が定められました。でも本来は、「祝日」と「祭日」は別ですからね。
日本は天皇陛下や神社が、国家の安寧と国民の幸福を願い、祈りを捧げ続けることで、絶えることなく続いてきた国家です。
「祭祀」と「政治」は国の両輪。ともに「まつりごと」。
「祭政一致」ですね!
特に「勤労感謝の日(11/23)」は「新嘗祭(収穫に感謝する儀式)」で大和時代から伝わる祭祀です。
弥生時代に稲作が始まってから日本にとって「稲作」は国民生活の基盤となるものでした。
米は「税」でもあるし、凶作時の「緊急対策」でもありました。武家政権では武士の「俸給」そのものが米でした。
日本人にとって米はお金と同じなんです。
なので、ひとたび飢饉が起これば、国を挙げて対策しました。
朝廷は全力で神に祈りますし、時には一般の民衆も京都御所に集まって、天皇とともに祈ったのです。
革命という名のもとに「パンよこせー」と国王を引きずり出し、ギロチンで処刑して喜んでた国とは違います!
国民が困らないように誰よりも本気で祈りを捧げる国家元首のいるのが日本。
今日の「新嘗祭」も皇室、全国の神社で盛大な祭祀が行われるでしょう。
一時期は店頭から米が消えるくらいの米不足でした。
今も米の価格が昨年の倍近くになっています。
これ、昔なら「百姓一揆」や「米騒動」が起きてますよね。
日本でこのような暴動が起きる時は、民衆のことを考えず徴税を強化しようとする代官や、米を売り惜しみしたり買い占めたりする商人に対してでした。
苦しい時はみんなで助け合って乗り切ることを美徳とする日本人には「自分だけ良ければいい」が許せないんですね。
店頭から米が無くなっても、備蓄米をまったく出さなかった政府が、選挙で大敗するのもなんかわかりますよね。
とにかく、今の米価を考えたら、今年の11月23日は特に、国民みんなが祈った方がいいんじゃないかと思うわけです。
少なくとも、農家の方や全力で祈りを捧げてくださっている方々への「感謝」をする日と考えないといけないでしょう!
あと、ごはんそのものにも感謝!せめて今日は、炊きたてごはんを一口一口味わって食べようと思います。