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もうお前が呪術廻戦でいいよ・「穢れた聖地巡礼について」考察と感想

先日、背筋氏の「穢れた聖地巡礼について」を読み終えた。 「口に関するアンケート」に続いて、筆者が読んだ背筋氏の本としてはこれが2冊目であった。新しい作品に手を出すことに保守的な筆者は、超短編の「口に関するアンケート」で様子を伺おうとしたわけだが、見事に魅了され、「穢れた聖地巡礼について」を購入した。 本記事では、「穢れた聖地巡礼について」のタイトルの意味や「六部殺し」が示すものについて、ストーリーや主人公らの過去を整理し、考察と感想を述べるものである。 なお、本記事にて

    • 意外と悪くない「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」、何が問題だったのか

      今日、映画館にて「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」を観た。 筆者が観に行こうというときには海外からの酷評が耳に入っており、まあちょっと失敗してるくらいなら逆にどう失敗したのかに興味が湧くので観にいくのをやめようとはならないのだが、どうやらミュージカルと化しているらしい。 子供の頃に観た「ライオンキング」でさえ嫌うほど重度のミュージカル嫌いだった筆者はそれを聞いた途端観に行く気が失せかけたが、重い腰を上げて観に行くこととした。 結論から言うと、筆者からすれば本作品はそこまで

      • やっぱり気持ち悪い「エイリアン:ロムルス」感想

        今日、映画館にて「エイリアン」シリーズスピンオフ作品である「エイリアン:ロムルス」を見た。 筆者は過去の「エイリアン」シリーズの映画は一通り見たはずだが、なにせシリーズ前半はそれなりに古い映画であるため見たのがしばらく前な上、子供らしく時系列や設定をあまり理解せずに見ていたため、ただのパニック映画としてしか認識していなかった。 「エイリアン:ロムルス」も、公開当初はあまり映画館まで足を運んでまで観るつもりはなかったのだが、非常に評判がいいと聞き興味をそそられた。 あまり

        • 実写「夏目アラタの結婚」原作未読の感想・本当の狂人はお前じゃない

          今日、映画館で「夏目アラタの結婚」を観た。 随分前にTwitterか何かで原作の冒頭かあらすじを読んだ記憶がある。非常に印象的だったガタガタの歯の美女死刑囚が映像化されるというので、映画館に足を運んだ。 …というわけでもなく、主演の柳楽優弥の演技に興味があったということもあり、おおまかなストーリを知っていた本作で彼の演技をお目にかかることにした。 結論から言ってしまえば、彼の演技より本作のストーリーそのものに全ての注意を持っていかれたまま映画館から出ていくことになった。

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          ホラー短編集「NN4444」の考察と感想・なにが「不条理」だったのか?

          先日、下北沢で放映中のホラー短編集「NN4444」を観た。 筆者は、「フェイクドキュメンタリーQ」「イシナガキクエを探しています」「行方不明展」などの作品に惹かれ、ジャンプスケアなどを一切含まない生理的・もしくは本能的な恐怖や違和感などを主菜に据えたホラーテイストの作品にのめり込み始めていたところ、SNSで「NN4444」と出会った。 少し前は「SCP財団」に掲載されている記事なども楽しむこともあったため、上記に挙がっている作品のような情報が読者・視聴者に完全には提供され

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