沼畑真
日々感じたことを言葉にして、残す。
サルトルと演劇を結びつけてみる。 人間とは、暗転板付きからいきなり全部の照明が自分自身を照らした状態。投企である。 目の前には満席のお客さん。たくさんの他者が自分を見つめている。 何かをしなくてはいけない。しかし、本があるわけではない。役が決まっているわけでもない。即興で演じないといけない。その人は、自由の刑に処されている。何かを考えてやろうとするが、それは作られたものとは程遠い、その人そのものである。その人の本質などない。ただ、その人がそこに立っているに過ぎない。 実存は
約20年前に、中野Studio twlの舞台に、二人で初めて立った。 なんだか世相を切るみたいな内容のネタだったと思う。作務衣と甚平を二人で着てやってた。人前で何かを表現するというのが、ほぼ初めてに近いものだったから、始まる前に口から心臓が出てくるような緊張を体験したことを覚えている。隣にいた濱中に、緊張を取ってもらいたくて、ちょっかいを出していたことも覚えている。彼は、緊張していたのかどうかわからない。 それから何十年と時間が経って、コンビは解散して、濱中さんはピンになっ
福井県を拠点に活動している演劇ユニット「さよならキャンプ」の主宰をしている沼畑です。 演劇にまつわる様々なことをしています。その中でも最近増えてきたのが、演劇ワークショップです。一般の方向けに企画したり、中高生の参加者に向けて活動しています。 この演劇ワークショップですが、舞台に立ったときの声の出し方、発声方法、舞台上での動き方、体のトレーニング。そんなことを学ぶ場所とイメージされる方が多いかと思います。しかし、私たちが行っている演劇ワークショップは、それとは少し違います。
子どもNPOセンターの表現ひろばという事業で誕生した劇団【プラム】の旗揚げ公演が終わりました。 もう自分の中で当たり前になってきたんだけど、子どもたちの力はすごい。 そのために、まずは、大人が。 子どもの声を聴くことが大事だと思います。
ラッキーオールドサンっていう二人が、とても良いんだよな。切なくなる。 明日から慰安旅行。慰安とは。
子どもたちと演劇やっていくんなら、想像力、共感力、忍耐力が、必要だと思います。 子どもたちが、演劇楽しい!って思えるように。
沼畑真さん 0歳 青森県八戸市の日赤病院で生まれる。 1歳 鼻水がよく出る。 2歳 向かいの家に住んでた慎吾君が、せっけんを食う。 3歳 第三千葉幼稚園に通う。 4歳 お魚が好き。 5歳 いかの塩辛を食う。 6歳 小学校の階段から落ちても、先生は助けてくれないんだなと知る。 7歳 先生からきつく言われたことを忘れてすごく怒られた。 8歳 6年生の掃除当番のリーダーを好きになる。 9歳 三国志のゲームやりすぎて、眼鏡をかけ始める。 10歳 自分のキャラクターを考え始める。 1
この日は、お世話になってる松波さんのワンマンライブが、こちらもお世話になってる安楽寺さんであって、お手伝いで行ってきました。 先月、セーブポイントの公演が終わってから、なんだか燃え尽き症候群じゃないけど、ぼんやりしてて。とある人が亡くなったりして。よくわからないけど、死ぬのが怖いなあと思っていました。たまにあります。一年に一回くらいとか。 本番始まる前に境内で、前から話してみたかったなあと、安楽寺住職の杉本さんに、死ぬとか、生きるとか、どう考えてるのか聞いてみて。すごいタ
恥の多い生涯を送って来ました。 ほんとに。 自分の足りなさとか、未熟さを人のせいにしていました。周りの人を傷つけてばかりいました。 すると、どうなるかというと、自分の周りから人がいなくなります。相手のことを考えてるつもりで、実は考えてないというのがわかると、相手は傷つきます。そういう人でした。今でもそんな部分があるかもしれません。 福井に来てから、たくさんの温かさに出会って、優しくなれた気がします。演劇と出会いました。演劇は、僕にとっての光でした。演劇をやると、周りから認め
昨夜、福島県宮城県を中心とした地域に大きな地震があった。 実家の八戸に電話をしたところ、大丈夫とのこと。安心したが、福島がすごかったという話を聞いて、以前訪れたこともある、伯父伯母の家に電話をかけることにした。 何回かのコールの後、伯母が出た。 揺れがすごかったこと。2011年のときよりも、その地域はすごく揺れたこと。食器や、色んなものが部屋に散乱してて、余震がおさまるまで、そのままにしておくこと。 などを話してくれた。無事であったのは、ひとまず良かった。だが、話の途中で、
きのくに子どもの村学園かつやま子どもの村小学校中学校へ行ってきました。 ここの中学校に、劇団バッカスというものがあります。部活とかではなく、中学校のプロジェクトとして、一般的な授業の時間に演劇をやっていきます。 今年は、自分がやったことのある芝居をするというので、当中学校の髙木さんから演劇を教えてほしいというご依頼をいただき、さよならキャンプの山田と行ってまいりました。 びっくりした通し稽古 まず、通し稽古を観たのですが、楽しくて感動しました。観に来るまでは正直、みんな
批評がしにくい、されにくい時代だと思う。個人のやりたいことが尊重され、それを認めてあげること。それが社会の風潮としてある。 実態はどうなのかわからないが、少なくとも世の中の流れとすると、各々を認め合う優しい空気が広がりつつある気がする。僕が主宰を務める劇団でも、優しさは劇団のモットーとして掲げている。なので、この優しさというのは、どんどん広まってほしいと思うのだが、これがイコール批評をしない、されないとは、結びつかない気がするのだ。 定義を成さない批評と、きちんとした批評と
寺院は、どんどん衰退していく一方です。有名でない、土地を持っていない、檀家さんがいない。 そういう理由で、地方からどんどん無くなっていくことが懸念されています。何百年と続くお寺を残すのは、大変な努力が必要です。 さよならキャンプが旗揚げ公演をした、天王山安楽寺さんは、今、大変な努力をされています。もちろん演劇はうちらが初めてだったそうですが、お寺の可能性を広めてくれたと喜んでいただけました。 二ヶ所めのSCCさんも、演劇は初めて。色んな人に、色んなことに使って欲しいと仰って
2020年、演劇教室MAFF公演「十一ぴきのネコ」が終わり、コロナ禍が始まりました。そこで、考える隙間ができました。未来への不安と、現状への不満。 自分が本当にしたいことは何だろう。 別に、演劇は必ずしないといけないことではない。というか、何で演劇活動をしているんだろう。などなど。演劇という枠に縛られずに、何がしたいのかをたくさん考えました。音楽とか、笑いとか、美術とか、文学とか、色んなやりたいことが出てきました。これらを全部やるにはどうしたらいいだろうか。 考えて、結
雲が厚い。冬の空は見ただけで、冬ということがわかる。福井の空は厚いという話を聞いたことがある。昔を思い出すと、八戸の空も厚かった。 杞憂の語源である、中国の故事。空がいつか落ちてくるのではないかという。あれがちょっとわかるなあというくらいの空が重たい感じ。八戸も福井も同じような空かもしれない。 八戸の空を描いたことがある。 高校2年生の時、美術部に所属していた。友達もいないし、知り合いもいない。何故入ったのか思い出せない。そこで描いたこともない油絵を描いた。静物画で、油絵
昨夜は、さよならキャンプの旗揚げ公演「さよならの書き方」の反省会でした。 反省することは反省して、前に進もう。という前向きな空気で終わった気がします。正直なところ、こんな終わり方の反省会は初めてでした。 何回も言うと薄くなってしまいますが、本当に今回の公演に関わってくれた方に、感謝しています。 なんていい人たちばかり! 僕は、こんな公演、こんなチームを作りたいと思ってやってきて、そこに皆さんが協力してくれました。やさしく、まじめに、たのしい演劇ができたと思っています。旗揚げ