上海ガニにありがとうを言おう。
中山マコトです。
東京に住んでいた時代、年末になると行っていた店があります・
六本木中國飯店です・
その店の上海蟹は世界有数です。
数少ないタグつきブランドで、普通に食べて楽しみ、紹興酒とか飲むとカルくひとり三万とか四万はかかります。
でもね、あの料理の工夫とか、面倒くさい、身を剥いてくれる作業とか、他の店にはないオリジナリティとかに触れると、まったく高いなんて思わず、逆にありがたいと感じてしまう。
そう、思わず「ありがとう」って言っちゃうんですよ。
このありがたいって言う感じが実はコストパフォーマンス。
安くて量の多さを披瀝するだけの店では絶対に味わえないもの。
コスバとは、お客さんの胸の裡(うち)に何を残せるか?と言う力の事だと思うな。
ただうまいだけ、よい酒があるだけでは賄えない価値。
それを忘れてしまった店にはもう行けないな、絶対に。