【まとめ】2018年10月 中国・台湾ボードゲームクラウドファンディングまとめ
今月より試験的に、前月中に開始された中国・台湾のボードゲーム関連クラウドファンディングプロジェクトをまとめてみようと思います。基本的に、中国は摩点、台湾はzeczecからまとめます。いずれもそれぞれの地域でボードゲーム関連のクラウドファンディングによく使われているプラットフォームです。
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それでは10月のまとめです。
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台湾(zeczec)
1919年にMLBのワールドシリーズで起きた八百長事件、通称「ブラックソックス事件」をテーマにしたゲーム。八百長を働いている選手を探し出す正体隠匿系ゲーム。
対象年齢:10歳以上
ジャンル:ストラテジー、チーム戦、心理ゲーム、脱落あり
プレー人数:6~11人
プレー時間:15-40分
発起人は過去にゲームマーケットに出展したこともある此木創遊(The Wood Games)。二作ともブラジルの出版社Devirとの共作。
【牧虫人生】
虫の牧場を経営するという一風変わったテーマのゲーム。
デザイナー:Luis Ranedo
イラスト:Roc Espinet
プレーヤー人数:2~4
プレー時間:45分
ジャンル:エリアコントロール、ダイスロール
BGGリンク:https://boardgamegeek.com/boardgame/255037/silk
【巴布亜】
19世紀末の世界で、パプアニューギニアを探検する調査チームを率いるゲーム。先住民の助力を得て生き残りつつ、世界的な発見を目指す。
デザイナー:Javier Garcia、Diego Ibañez
イラスト:Pedro Soto
プレーヤー人数:2~4
プレー時間:90分
ジャンル:セットコレクション、ダイスロール
BGGリンク:https://boardgamegeek.com/boardgame/255034/papua/
リアリティー番組の参加者となり、高額賞金をゲットすべく廃村を探検するという設定のホラーゲーム。場面によって、他のプレーヤーと協力するか、他人を陥れるかの選択を迫られる。冥婚、ポエ占いなど、台湾らしいモチーフが多数採用されている。
プレーヤー人数:3~6
プレー時間:40~60分
対象年齢:18歳以上
ジャンル:シミュレーション、冒険・探索
パッケージとタイトルからわかる通りのゲーム。イラストが描かれた透明シートを重ね合わせることでゴニョゴニョを表現する模様。何がとは言わないが割と出ているので日本で売ると法律に引っかかる気がする。
ジャンル:パーティーゲーム
推奨人数:2~6人
プレー時間:30分
対象年齢:18歳以上
ボードゲーム『花見小路』と女性向け恋愛アドベンチャーゲーム『東周列萌志』のコラボレーション。『花見小路』の芸者が『東周列萌志』に登場する美男子に変わる。
参考:【ニュース】『花見小路』が女性向け恋愛AVG『東周列萌志』とコラボ 芸者が美男子に
プレーヤーが主人とはぐれた犬を演じるリアル謎解きゲーム。主人の元に帰ることを目指す。
中国(摩点)
こっち屋『京都エクスプローラー』の杭州版。
参考:【ニュース】『京都エクスプローラー』杭州版 クラウドファンディング開始
明末の時代を舞台にしたウォーゲーム。明・後金・モンゴルの三勢力で東北地方の覇権を争う。カードドリブンシステムを採用。
恐竜の卵が消えてしまった。卵を盗んだ犯人は北京動物園に隠れているらしい!エクササイズアプリ「快楽跑」が開発する、子供向けリアル宝探しゲーム。アプリとコンポーネントを用意して実際に北京動物園へ行き、謎解きを行う。遠隔地に住んでいるなどで北京動物園に行くことができない人に向け、オンライン版も用意される。
故宮関連のパブリッシング業務に携わる故宮出版社と、リアル脱出ゲームを運営する奥秘之家が提携して製作する謎解きゲームブック。故宮の歴史に基づいたストーリーに沿って30強の問題が収録されている。謎解きを楽しみながら故宮に関する知識を得られるようになっている。クラウドファンディング開始から10時間で100万元(約1,600万円)、終了まで30日の現時点で450万元(約7,200万円)超を調達し、お化けプロジェクトとなっている。
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『皂滑弄人』はゲイをテーマにしたゲーム。以前にも『一夜・情人』がありましたが(このタイトルはおそらく『一夜狼人』=『ワンナイト人狼』のパロディー)、センシティブな話題をゲームにする胆力は台湾ならではです。
『謎宮・如意琳琅図籍』は文字通りにけた違いの調達額が話題となっています。すでに摩点のゲーム関連クラウドファンディングの最高記録となっていますが、以前の記録も奥秘之家の謎解きゲームでした。