知への飽くなき欲望、からの、ペタバイト、からの、ゴッドPC、からの、スーパーのレジの列、っていう話です。
知りたい、っていう欲望は、キリがない。
けれど、老眼が進んでくると、本を読むのもおっくうになるよね。
自分、あと、どれぐらい読めるのかなあ。。。
知の巨人の双璧、立花隆の蔵書数は20万冊、松岡正剛は5万冊だけど、それって、情報量に換算したら、どれぐらいになるんだろう?
ってことで、調べたら、本って10万冊で1テラバイトになるらしい。
それだと、立花隆は2テラ、松岡正剛は0.5テラだねー。
じゃあ、人間って、脳の容量ぎりぎりいっぱい読書したら、どれぐらいインプットできるんだろう?
ってことで、調べたら、大脳は1ペタバイト=1,024テラバイトの容量があるらしい。
1,024テラバイトの容量めいっぱい読書するなら、1テラバイトあたり10万冊なわけだから。。。
計算上は 10万冊✕1,024=1億240万冊ぐらい余地がある、ってことになる。
ぜんぜん余地ありまくりじゃん!
まだまだ、もっと知ること、できるじゃん!
やっぱ、老眼鏡、新調しなきゃ、じゃん!
今日の聖書の言葉。
愛する者たち、互いに愛し合いましょう。愛は神から出るもので、愛する者は皆、神から生まれ、神を知っているからです。
ヨハネの手紙一 4:7 新共同訳
知りたい、もっと知りたい、という謎のドライブに駆動され、探究の方向は宇宙へと進んで行くわけだけど。。。
宇宙を知る、とは、つまり、宇宙を情報量に換算した場合に、人間はそれをぜんぶ把握できるか、って話になるんじゃないかと思う。
宇宙は「だれか」が演算しているシミュレーションじゃないの? っていう宇宙シミュレーション仮説っていうのがあって、その「だれか」が神であるかどうかは置いておいて、真面目に研究している学者がいる。
ポーツマス大学の研究によれば、陽子や中性子の1個あたりの情報量を1.5ビットとして計算した場合、宇宙を演算して動かす「ゴッドPC」に必要なディスクスペースは6億の兆兆兆兆兆兆兆兆倍ビットになるんだって *。
スゲー規模。。。人間の脳の容量1ペタバイトはビット換算で1,125兆バイトだから、とうてい追い付けないボリュームだ。
これって、つまり、個人としての自分にとっても、集合体としての人類にとっても、宇宙の全貌を「知る」ことは物理的に不可能ってことになるよね。
知りたい。。。でも、知ることが出来ない。。。でも、知りたい。。。。でも、知ることが出来ない。。。でも、やっぱ、知りたい!
宇宙を知ることができないなら、「ゴッドPC」で宇宙を動かしている神については、もっと知ることが出来ない。。。はず。。。なのに。。。
なのに、今日の聖書はこう言っている。
愛する者たち、互いに愛し合いましょう
愛は神から出るもので
愛する者は皆、神から生まれ
神を知っているからです
情報ではなく「愛」という回路をとおして、われわれは神を知ることができる、って言うんだ。
いや、正確に言えば。。。
知ることが出来る、っていう可能態のハナシではなくって。。。
自分が誰かを愛するなら、愛するという行為をとおして、いま・もう・すでに・神を知っている、なぜなら、神は愛だから、っていう現実態のハナシになるんだ。
だれかを愛するには、老眼鏡は要らない。図書館も要らない。PCも要らない。
準備も、資源も、予算もいらない。自分のココロで愛すると決めさえすれば、それだけで、愛せるわけだから。
ココロがトゲトゲしたり、気持ちがセカセカしたり、いろいろと落ち着かない毎日ではあるけれど。。。
でも、愛そう。ひとに、やさしくしよう。スーパーのレジの列で横入りされても、微笑んでいよう。愛するならば、「ゴッドPC」をスキップし、宇宙の全径をスキップして、神をダイレクトに知ることができるんだから。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?