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Rで学ぶデータビジュアライゼーション
データを図示することは、データ分析をおこなう中で重要事項の一つと言えるでしょう。数字の集計のみでは感覚的に分かりにくい点でも、グラフに表すことで直観的な理解に繋げることができます。
グラフの描き方に関する本はいくつかありますが、「データ分析のためのデータ可視化入門」は、一冊を通じてRによるデータ可視化の様々な手法を紹介してくれています。
この本では、下の図を描くことからスタートします。
この図では、1人あたりGDPと平均寿命のデータをプロットしていますが、若干見えづらい図となっています。
本を読んでいく中で、大陸ごとに色分けをしたり、軸の基準を変更することなどによって、より分かりやすいグラフの描き方を学習することができます。例えば、先ほどと同じデータを使って、下図のようなグラフを描くことができるようになります。
同じデータを使っているとは思えないほど、印象ががらりと変わりました。
白黒よりカラーの方が見やすいですし、大陸ごとに分類できていることで、視覚的に得られる情報が増えていると思います。
もちろん、棒グラフやヒストグラムなど、他のグラフの描き方も紹介しています。また、終盤には地図を使ったグラフ技法も紹介してくれています。
この本の良かった点として・・・
・コードの内容について、詳しく解説してくれている
・コードとグラフを必ずセットで表記してくれているので、上手くいっているのか否かがわかりやすい
・良い例だけでなく、良くない例も掲載してくれている
・パッケージ内のデータを使用しているため、読み込みなどで手間取るリスクが少ない
といったところが挙げられます。
以上のような理由から、Rでのグラフ描写にそこまで慣れていない方でも、躓く可能性が比較的少なく、良い参考書だと思います。