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Underratedなバンド達 第2回 〜MR. BIG (UK)
こんにちは、makoto です。
今日は不定期シリーズ「Underratedなバンド達」の第2回。
ものすごく格好いい、素晴らしい曲を歌っている、だけど何故か低評価の埋もれつつあるバンドを紹介したい!そんな個人的思い入れだけのシリーズです。
第2回目の登場するバンドは、MR.BIG (UK)です!
MR. BIGというと日本ではアメリカのこちらのバンドの方が圧倒的に有名です。
こちらのMR.BIGはボーカルのEric Martinが大好きで、MR. BIG結成前のバンド Eric Martin Bandの1stアルバムは名曲揃いです。
ま、その辺りの話はまたの機会に。
MR. BIG 結成前のVo エリック・マーティンのリーダーバンド。1stアルバムは名曲揃い
— コバヤシマコト (@kbyshmkt) April 13, 2022
ERIC MARTIN BAND / エリック・マーティン・バンド / SUCKER FOR A PRETTY FACE / https://t.co/amBNqUGUsy
今回紹介したいのは、イギリスのMR. BIGで1970年代に活躍した素晴らしいバンドです。少年期にロックを大好きになったきっかけを作ったといっても過言がないほど影響を受けたとっても大好きなバンドです。
後に有名になったアメリカのバンドと区別するために、いつからは(UK)付で表記されています。
(この記事では、以降は(UK)抜きで表記します)
さて、そんなMR. BIGのアルバムで僕が最初に出会ったこれだ!とオススメするのは2ndアルバムの「Photographic Smile(邦題:フォトグラフィック・スマイル)」です。
残念なことに、この2ndアルバムは配信もされていなくて、もはや中古市場でしか手に入らないのでamazonでも8,000円超えの高値が付いてしまっています。残念です。
で、こちらのジャケットは日本版だけのようで、海外版はこんな感じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1649844192393-s0GjG1iQoA.jpg)
日本版の方が格好よくないですか?
僕は圧倒的に日本版の方が好きです。
で、日本版も海外版も、真ん中にいる彼がリーダで中心人物でもあるDicken (ディッケン)で、Dicken イコール MR. BIGです。
彼のハスキーで掠れたハイトーンとファンキーな香りもするカッティングに特徴があります。今の耳で聴くと決してテクニカルではないですが、あまり他では聴かれない独特のギターが最高です。
この2ndアルバムのリリースは1977年で、僕が中学2年か3年の頃ですね。僕が最初のこのバンドを知ったのは、大貫憲章さんがやっていたNHKラジオ「若いこだま」という番組か、ひょっとしたら渋谷陽一さんの「サウンドストリート」かもしれない。ただ、サウンドストリートは調べたら1977年11月放送開始なので時期的に微妙だなぁ。おそらく大貫憲章さんの方だったような気がしますが、ごめんなさいその辺りははっきりしていません。
毎週聴いていたその番組で「イギリスから新しいバンドが出てきた!」てな感じでオンエアされたのが、シングルカットの曲ではなく「Vampire」と「Easy」の2曲でした。
Vampireはそのタイトル通りホラー映画のようばSEからはじまってだんだん乗りのいいファンキーさも香るハードロックな曲調がとてもユニークで "Here comes the Vampire"と繰り返されるコーラスが耳に残ります。
Youtubeに音源があったので是非。
もう1曲の「Easy」B面ラストを飾る、もっとラフでアメリカンなストレートなロックで、こちらも疾走感の素晴らしい曲です。残念ながら権利関係でしょうか、この曲はYoutubeで探せませんでした。
この2曲でヤラレタ僕は「音楽専科」(という当時「ミュージックライフ」と並ぶ2大洋楽雑誌の1つで、ミュージックライフのメジャーな感じよりは、音楽専科はその紙質や記事の体裁、雰囲気などもう少しアングラな感じが好きでした)でアルバム発売の広告を見て、自宅近所のレコード屋に買いに行きました。
(1970年代といえば、レコード屋はちょっとした商店街には大体どこにでもありました。良い時代です)
アルバムジャケットのふてぶてしい面構えとは裏腹な、繊細と大胆が合わさった独自のサウンドでした。
突然サックスソロが入ってきて曲調がムード演歌っぽくなったり、フォークだったり、カントリーミュージックだったり、はたまたアフリカ民族音楽だったり、と多才な音楽性はそのシアトリカルな雰囲気も相まって、クイーンが少し引き合いにされていたかもしれません。なんせ、デビュー・アルバム発売後には、クイーンの「オペラ座の夜」ツアーのサポートをしていたそうですから。
そしてこのバンドのユニークなのは音楽性だけでなく、楽器編成も変わっています。
リーダーのDickenがG & Voで、Bass、ツインDrum、そしてこの2ndアルバムでもう1人Vo & その他が参加して5人編成。
基本的には、上モノがたった1人でドラムが2人で、当時ロックを聴きだしたばかりの中学生にはとても不思議な理解不能な編成だった記憶があります。
2ndアルバムからシングルカットされた「Romeo(邦題:恋するロミオ)」は、メロディの美しいロマンチックな曲です。新加入のVoとDickenが交代で歌っています。この曲はプロモーションビデオもありますし、テレビ出演時の画像もいくつかあります。レコード会社もこの曲で売り出そうとしてたんだろうな、と思います。
パワーポップ好きには大プッシュです。
どうでした?めちゃくちゃ良い曲でしょ?
この後、もう1枚アルバムを出して結局バンドは解散してしまいました。
その後、DickenはBroken Home名義でバンド活動をしたり、MR.BIGを何度か再結成したりしますが、あまり陽の目は見なかったですね。
どうしてかなぁ。残念ですね。
いずれにせよ、僕にとってはMR.BIGといえば断然、最初に聞いて衝撃を受けた2ndアルバムの「Photographic Smile」なんです。
CDでも何度か再発されているので、もし中古で見つけたら迷わずゲットして下さい。
何曲か抜けていますがアルバムの再生リストもあったので貼っておきます。
それでは!
カバー画像はDicken(MR.BIG)の公式Facebookから
https://www.facebook.com/MR-BIG-148810031822878/photos/