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これまでありがとう、そしてさようなら『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』

公開初日の金曜日。
いつも来る映画館は、アニメ以外ではそんなに混むことがない。

だけど今日は混んでいる、ていうかほぼ満席。

さすがインディアナ・ジョーンズ最新作。
一作目のレイダース/失われたアークから42年。
席を埋める観客も多くはインディ・ジョーンズと月日を重ねたであろうご年配の方が多い。
そういう僕もだけど。

前作クリスタルスカルの王国の時ですら、主役のハリソン・フォードは66歳(公開当時)。
まさか、最後にもう一作品あるとは思っていなかった。
だって、インディ・ジョーンズ作品は、ミッションインポッシブルまでとは言わないが、
それでも、生身をふんだんに使ったアクションシーンが売りの一つだから。

今作もアクションシーンは満載。
しかも、若いキャラを登場させて本人は一歩退くなんてチャチな事はせず、
ハリソン・フォード御大がバシバシ身体を張ってます。
あれ?いくつ?
今年で80歳だから、撮影時でも70後半でしょ!
恐るべし。
劇中も、脚にはボルトが入っているし、肩も痛いし、etcと若い頃のようには動かないというようなセリフがあるけれど、
いやいや全然いけてます。
デビ夫人もびっくり。

冒頭のシークエンスに出てくるインディは、あれ、若い?と思ったけど、
今作のお宝を説明するための数十年前の大戦時のお話。
CG技術すごいな。
まるで40代のインディが動いてるみたい。

そして、話は劇中での現在1969年になり、すっかりおじいちゃんになったインディが大学で教鞭を取るシーン。
若い学生たちにも全く相手にされておらず、
年配の先生の授業ってそうだったよね、という感じ。

ところが、お宝の話になるといつものハット、革ジャン、鞭の3点セットに着替えて、
一気に冒険の旅へ。

今作も敵役はドイツ軍、というかナチの残党。
演じるのはマッツ・ミケルセン、ハマり役。
冒頭取引しているのがナチ残党だとは知らずにスポンサーになっていた、アメリカ情報局CIA設定?の黒人捜査官の女性だけが少し違和感。
1969年に黒人女性のCIA捜査官とかいる?
やっぱり時代設定がどうであれ、白人ばかりのキャスティングは現代は難しいのか?
まあ、いいけど。

今作のヒロインはまさかのフィービー・ウォーラー=ブリッジ演ずる娘のような存在。
なので、ロマンスはありません。
インディもおじいちゃんだし笑
イーストウッド監督作品だったら、あったかも笑

そして、子役も出てくる。

そんな配役での今作は、
やっぱりこれだよ!
みんなが観たかったインディ・ジョーンズ!
にしっかりなっている。
列車の屋根でのアクション、
カーアクション、
飛行機のアクション、
洞窟の魔宮、
棺桶の財宝、
全部入り。
しかも、今作では海中潜水シーンもある。
多分、シリーズ初じゃない?

アクションシーンの豊富さに合わせるように、インディ一行と敵役一行はお宝を追って西へ東への追いかけっこ、
お宝を取った、取られたの手に汗握るハラハラドキドキ。
これもいつもの期待するインディ。

そして、最後のシークエンスではまさかのトンデモ展開!
これまでもフィクション要素は多かったものの、あくまでも古代の財宝にまつわる魔術や妖術であって、そんなにぶっ飛んだSF展開はなかったのだけど。
まあ、観てびっくり。
ここでは詳しくは書きません。

危機一髪の時に、
「インディ!」
と叫ぶシーンも何度も出て来ますよ。

そして、オーラス。
インディ・ジョーンズシリーズのヒロインといえばこの方しかいない。
お待ちしておりました。
やっぱり物語の最後はこんな風に穏やかに余生を送って欲しいよね、という展開。

大満足の最終話でした。

インディ、これまで僕らを冒険の世界に連れて行ってくれてありがとう。
そして、さようなら!

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