なぜ東京では、本当の"完熟"果物には出会えないのか?
先週、「日本の旬を世界に届ける」をテーマにした、
レア・ドライフルーツのブランド【FRUITEST(フルーテスト)】をローンチしました。
(その時の記事はこちら。)
そのFRUITESTをつくるにあたって、私たちは果物の「完熟」にとてもこだわりました。
それは完熟のタイミングにこそ、果物の「香り」を最も感じることが出来るからです。
でも実は、都会の生活の中でほんとうにおいしい完熟果物と出会うのは、実はとても難しいこと。
なぜならスーパーなどに並ぶ果物は、産地では(種類によりますが)おおよそ7~8割くらいの「熟し度合い」で市場に出荷しないと、流通の過程で腐ってしまうからです。
(その流通の過程で"追熟"させることで、売る時には"完熟っぽく"なります。)
一方で、仮に完熟に近い状態にまで収穫せずに育ててしまうと、その果物は青果としては売り物になりません。
そうなると、加工用として青果の1/10以下(時には1/100以下)の金額で引き取られるか、近所におすそ分けするか、はたまた捨て置くしかなくなってしまいます。
(私が小さい頃は、おすそ分けでもらう完熟の美味しい果物を毎日のように食べていました。今振り返るとなんて贅沢だろうと思います。)
でも、私たちは樹の上で完熟のタイミングまでじっくり育てた果物が醸し出す、ほんとうの「完熟の香り」を世界中の人に味わってほしいと思っています。
だから、FRUITESTの協力農家さんには特別に、完熟のタイミングまで収穫を待っていただき、
その上で加工用の果物としての価格ではなく、青果と同レベルの価格でお取引させていただいております。
必然的に商品の価格は高くなりますが、日本が誇るプレミアム品種を一流の農家さんが丁寧に完熟まで育てた果物には、その価値があると信じています。
少しずつかもしれませんが、これからFRUITEST(フルーテスト)を通して、日本の「完熟」果物のすごさを伝えていきたいと思っています。
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