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大河べらぼう好きならきっと好き!漫画『RIOT』も本作りの熱量がすごい
みなさん、大河ドラマ「べらぼう」観てますか? べらぼう3話で蔦屋重三郎が「一目千本」をつくりあげるシーン…
「これ、RIOT1巻と一緒やないかー!!!!」
と叫びました。
蔦屋重三郎(蔦)が、女郎たちを花に見立てた吉原ガイド本「一目千本」をつくるのですが、
企画を伝えて出資者を募り、
企画にぴったりの絵師を選び、オファーする。
納期とクオリティのバランス、コンセプトについて絵師と相談しながら仕様をかためる。
印刷(版画)した紙を下級女郎たちの協力のもと製本する
おそらく言われるがままに手伝わされた女郎たちが製本した本を眺めて誇らしげな顔をするところ、
自分の想像を超えるものが完成した達成感からくる蔦重(横浜流星)の笑顔、
観ているこちら側もつられて泣き笑いしました。
RIOT1巻もまさにここの話。
今、個人的に推しまくっているのですが、
漫画『RIOT』(塚田ゆうた 作)は、田舎町(静岡県松崎町らしい)に暮らす高校生がZINEづくりの面白さにはまっていく物語。月刊スピリッツで連載中です。
松崎町に詳しい人が言うには「松崎町の景色!」らしいです。
ものづくりの面白さ、とくに誰かと組んでつくることのドライブ感が伝わる漫画です。
小さな田舎町の高校生が見よう見まねではじめたものづくり。それが「ZINE」をいうものだと知り、ZINEづくりに没頭する。
創作を通じて、学校の外の人と知り合い、世界が広がる。自分の持っている好きなもの/特技/に気づいていく感じ。ずっと応援していたい。
自己表現が自己肯定につながっていくのがいいんですよね。
ZINEに限らず、ものづくりに挑戦したことのある人なら共感できるはず!
新人作家は1巻の売れ行きがめちゃくちゃ大事!
ぜひ、購入して読んでください!
合わせて、「べらぼう」がお好きであれば漫画『これ描いて死ね』(とよ田みのる 作)もおすすめ。 こちらは伊豆大島に暮らす高校生たちが漫画づくりに夢中になるお話です。商業作家を目指すのではなく、ただ純粋な気持ちで「漫画をつくりたい」からスタートして、同人誌を作ってコミティア(オリジナル創作のみのマーケット)へ出店、そして…という物語。
「RIOT」も「これ描いて死ね」も、田舎町の高校生が自らの創作意欲に突き動かされ、ものづくりを通して世界が変わっていきます。
漫画『ルックバック』も近しいジャンルだと思いますが、あちらはまさに天才の話。どちらかといえば上2つとは真逆の物語で、創作に没頭していくなかで鋭敏で孤独になっていくイメージ…私も大好きな漫画だけれど、ああはなれないのが世の中の大多数だと思います。
ものづくりに、うまいも下手もセンスも関係ない。
とにかく手を動かせ、作りたいものをつくれ。
きっとそこから始まるよと、「RIOT」「これ描いて死ね」どちらの作品からも背中を押してもらっているような気持ちになります。
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