断想:テクニック()と舐めてる話
昨日の拙作『転売する』もうみなさんお読みでしょうか。まだの方は売り切れないけど冷めないうちにどうぞ。
でココでは結構、固有名詞だったりその界隈の用語やそれにまつわる知識ってのを盛り込んでるわけなんですがね。
これせいぜい転売ヤーの話だし、スニーカーくらいならまぁなんとかなるんですけど、小説でよく使われる題材、医療モノだとか、警察とか金融とかって実は専門知識のオンパレードなんですよね。
言うまでもなく、みんな知ってるか。
で拙作はご存じのとおり、いちおうショートショートに分類されるとしましょう。
いちいち毎日取材してらんないのよ。
だから調べものは最低限。ほんと用語をググる程度でしかないわけなんですね。そんなときに魔法のテクニックがありましてね。
「詳しくないけど」
「興味ないけど」
といった言葉を主人公に語らせる。これなんですよね。
まぁそこまで露骨にやらなくても、たとえば医療モノだったら、患者視点で書けばいいわけなんですよ。こう医者から言われたって書けば専門的なことがわからないのが前提なわけでね。
つまり、他人から聞いた話にしてしまうというわけ。医者視点じゃないと書けないものは、きっと手を出すとヤケドするので書かないようにしてます。
もちろん長編なんぞを書こうとしたらそういうわけにはいかないことの方が多いと思いますよ。
ただわたくしの場合、読んでもらいたいのは知識の部分でなくて、話のギミックや事象のおかしさ、不気味さというわけなのでね。そうやってなんとか乗り越えてきたというわけであります。ん。
じゃあ自分の得意分野でやればいいじゃんか、という話もありますが、またそれは別の機会に。得意分野なんてあるのかってところから。
それとさあ。
たまーにあるんだけどこれ。ハートマーク踏み逃げはまだ許せるっていうか仕方ないけど、当たり障りないコピペコメント置き去りってコレ何よ。
ほんと舐めてるよね。なんなの。