「140点満点」、「相手マジ強えーな」インタビューから垣間見えた新庄イズム
「そうですね、はダメ!」
日ハム監督就任が決まった2021年、ファンフェスティバルでの出来事だった。
当時21歳だった野村佑希がインタビューの第一声で「そうですね」と発すると、
新庄監督は
「そうですね、はダメ!」と遮った。
「自分の思ったことを素直に話せばいいだけ。いいことをしゃべろうとか思っちゃダメだよ。そういうチームに俺はしていきたいから」
あくまでインタビューもプロ野球選手の仕事の一つ。
プレーでもプレー外でも楽しませる。
球場に来てもらったファンには試合前から試合後まで”来てよかった”と思ってもらえるような意図があったのかもしれない。
昨日の韓国戦。
6番ライトで出場した万波中正がバックスクリーンへ、チーム初本塁打を放った。
打った瞬間一目でわかる一打。飛距離129メートル、打球速度は173キロの痛烈な当たりに、日本ベンチそして観客は一斉に立ち上がった。
今シーズンは本塁打キングへあと1本まで迫る25ホーマーを記録。
シーズン中盤では4番を任されるなど、若きファイターズの主軸を担った。
守備では初のゴールデン・グラブ賞も獲得。
広い守備範囲と彼の代名詞でもある”爆肩”
これは私が選んだプレー・オブ・ザ・シーズン
あの深い位置から刺したところは今まで見たことがない。
しかもまだ余裕があった感じ。
打撃でも魅せ、守備でも魅せる。
まるで、ゴールデン・グラブ10度受賞した新庄監督を彷彿とさせる、華のある選手だ。
昨日のインタビューでは
「最&高!」
「140点満点!」
「相手マジ強えーな」
新庄監督の教え通り、”思ったこと”を素直に伝え、教えを守っていた。
今日のオーストラリア戦では4番を任され、タイムリースリーベースを放ち好調を維持。
新庄監督はシーズン中、本塁打を打った選手を出迎えることはあまり多くない。
それは打ったことで満足せず、さらに選手に成長してほしいという思いからだろう。
ここまでの万波の活躍を見て、新庄監督はまだ満足はしていないかもしれない。
他の選手が決めるのではなく、万波が打って決める。
万波が打って、アジアNo.1
チームの主役はこのオレだ。
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