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サウスポーは揃った。伊藤大海に続くもう一枚の右腕候補
今日
北海道日本ハムファイターズは
上沢直之のポスティングシステムを利用したMLB移籍を承認し、申請した。
長くエースとして日ハムを引っ張ってきた大黒柱。
2018年には11勝
2021年には12勝
直球の良さはもちろん
特定の球種に頼らず多彩な球種で打者を打ち取れるのが上沢の魅力だ。
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そのエースが抜け、迎える来季
嬉しいニュースが飛び込んできた。
まずは加藤貴之が国内FA権を行使せず、来季も残留することを表明した。
今季年俸1億3500万円から
大幅増の4年総額12億円(金額は推定)の大型契約で合意。
加藤の残留こそ日ハムにとって大きな補強になる。
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さらに、
オリックスから国内フリーエージェント(FA)権を行使した山崎福也が加入。
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今季は11勝を挙げ、先発ローテーションの一角を担い、日本シリーズも登板。
上沢の穴を埋める、貴重な1ピースとして期待される。
こうなると問題なのは残りの先発ローテーションをどうするか。
新庄監督にとってもこれは嬉しい悩みのはず。
来季開幕投手が決まっている伊藤大海は当確。
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アジアプロ野球チャンピオンシップに出場し、
決勝戦の韓国を相手に
3回1安打4奪三振の好投を見せた
根本悠楓も加わるだろう。
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さらに今季は4勝を挙げ、
新庄監督が
四球を出さなかったら抑える人間
気持ちは強い
ストライク勝負で2桁勝てる
と太鼓判を押す
上原健太もローテ候補の1人だ。
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ファイターズには素質を持った投手がたくさんいることが分かるだろう。
しかし、問題点がある。
ここまで挙げた選手は伊藤大海以外、
みんなサウスポー
右が欲しい
そこで、期待したいのが
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来季、2年目を迎える
金村尚真だ。
金村はデビューイヤーの今季
開幕3戦目で先発を務めたが、右肩痛に苦しみ、
4試合で2勝1敗、防御率1・80。
ファーム生活が長引いた。
「中盤、終盤は全く投げることができなかった」と回顧した。
2勝目を挙げた9/22の楽天戦。
4/18ロッテ戦(エスコン)以来となる1軍マウンドだったが、
6回まで被安打1と圧巻の投球を披露。
来季につながる活躍を見せた。
コンパクトなテイクバックから最速151キロの直球
さらに、スプリット、スライダー、カーブを中心に変化球も自在に操れる。
試合後、建山義紀投手コーチは
「驚きはない。実力通りしっかり投げてくれた」
と賞賛した。
さらに、新庄監督も
「安定感バッチリ。もっともっと良くなる投手。
さらに欲を言うなら打者のタイミングをズラしていくようなタイミングで投げられたら、なかなか打てない。
今日はまあ0なので、十分いいものみせてもらいました」
と1年目ルーキーへ期待を口にした。
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今季のドラフト会議の時
新庄監督はこのようなことを口にしていた。
「投手がほしい。1年前に指名した金村くんのように、制球が良くて先発で試合をつくってくれる投手がいい」
金村にとって、このコメントはかなり嬉しいだろう。
それだけ新庄監督は金村のポテンシャルを評価している。
チーム内の競争はかなり激しい。
ドラフト1位で入団した最速158キロ左腕の細野晴希もその競争に加わってくるだろう。
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金村にとってライバルは多いが、一軍での投球、ケガでの苦しみなど様々な経験をした1年目は彼にとって今後財産になるはず。
「ケガをしない体作りをして、来年は1軍で活躍し、ニ桁勝利と新人王を取れるようにやっていきたい」
2年目での飛躍を誓った。
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