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どうして子どもが欲しいのか。

「何でそんなに子どもが欲しいの?」

不妊治療休業を取りたい旨を上司に伝えた時に言われた言葉です。

どういう意図でそんなことを聞いてきたのか図りかねて、
うまく返事ができませんでした。

わたしがしんどそうだから今一度立ち止まって欲しかったのか?
純粋に不妊治療をしてまで子どもを持ちたい気持ちが疑問だったのか?
ただただ休業に入られると困るから抵抗してみたのか?

どちらにしても20代で第一子が生まれ、
不妊治療なんて全く通ることなく3人の父親になっている
そんなあなたには聞かれたくない、と思いました。

普通に妊娠して、普通に子どもが産まれていれば
一生問われることのなかったであろう質問。
その問いの答えを考える機会が与えられてしまったこと自体が
なんだか不公平な気がして
腹が立つやら悲しいやらで、その夜はあんまり寝られませんでした。

少し時間が経って、改めて自分はどうして子どもが欲しいのかを考えてみた時、
ふとある言葉が目に留まりました。

人間はとにかく「何かを遺したい」という欲望があって、
遺伝子はそのひとつに過ぎないんじゃないかと。

ほぼ日手帳2024 8/31のページより
ー上出遼平さんが『世界を歩き、欲望に出会った』の中で

わたしはほぼ日手帳ユーザーなのですが、
上司から表題の質問を投げかけられた翌週、8/31のページに
この言葉を見つけました。

なんだかすごく腑に落ちて、
色々考えた時に、
わたしはこのまま何も残せずに死んでいくのが怖かったんだな。
大袈裟かもしれないけど、自分が生きた証を残したい、
他の手段もあるかもしれないけど、
わたしにとってはそれが子どもが欲しい、だったのかな。
間違いなく自分のエゴなんだけど、
もしかしたら人間ってそういうものなのかもしれないなと思いました。

こうやって考えたことを文章にしたためるのもその一環なのかもしれません。
とりあえず、不妊治療してでも子どもが欲しいっていう感情は
比較的当たり前のことなんだよなあと少し納得しました。

自然に子どもができないということは
子どもを持つ権利がないのかも、
わたしの徳が低いからできないシステムになってるのかも、
とか謎のスピリチュアルネガティブ感情に陥ることがちょくちょくあって。

そんなわたしが子ども欲しいとか不妊治療頑張るとか
おこがましいなと考えることが多々あったのですが、
まあ人間の本能だもんな、仕方ないなと、
どういう理屈かわからないけど、
少しそう思えるようになった気がします。

まとまらない文章になりましたが、
ネガティブモードが暴走する前に
自分を元気付けてくれるような、色んな言葉に触れてみるのもいいのかもな
と思ったのでした。

後1日働けば、休業期間に入ります。
こんなに長いお休みは今までなかったので
少しだけわくわくしています。
この選択がよかったと思えるように、
自分にとって楽しい時間を増やしていきたいと思います。

次はお休み中にやりたいこと、チャレンジしたいことをまとめたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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