総選挙① 衰退からの逆転シナリオが描けない各党
総選挙が始まった。
今回は、投票率が高まり、最大勢力の無党派層の投票動向次第では、政権交代もありうるという久々の激戦になるとみられているが、その割には、総選挙特有の熱気がない。
結局、選挙に至った原因が、自民党派閥による裏金問題という後ろ向きのテーマで、これまでの党首討論でも、昭和の悪弊を引きずって30年余りを無駄にし、経済でも外交・安全保障でも福祉でも教育でも、世界的にみてどんどん衰退する日本をどうするのかという大きなピクチャーを描く競い合いになっていないからだと思う。
有権者の間にも、こうした各党の昭和的な古臭い取り組みに白けムードが広がっているのかもしれない。
だが、大きな変動が起きる時は、意外に静かなもの。それを起こせるのは、一人一人の有権者だ。
個々の有権者としては、各党の論戦を注視し、候補者の人物をしっかり見極めて、最善と思われる投票をしたい。何しろ、小選挙区と比例代表の2票を投じられるのだから。
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