【エレン先生の短編小説01】今から電池の話をします
「さあ、今日は電池の話をするよ」
エレン先生は、そう言って席についた。
「そうだなあ。電池の話だけじゃつまらないから、まずはゲームの話でもしようか」
皆はふふんと聞いていた。
小学校の図書室内の、特別室。
鍵は先生しか持っていない。それはエレン先生だけじゃなく、先生、と付く人ならば誰でも。
給食終わりの長い休み時間。その時間にここを開けるのは、エレン先生だけだ。
近辺の小学校を日替わりで訪れている英語担当のエレン先生は、ここで色々な話をする。
一週