見出し画像

【げ!】「つまんない文章しか書けないの?」と自覚がある人へ

「つまんない文章しか書けないの?」

これ、昔の僕が言われた言葉だ。
いや、はっきりこう言われたわけじゃないけど、面と向かって言われるよりキツいやつ。

たとえば、面接。
「自己PRをお願いします」

みんな次々と、自信満々に語っていく。
「私は目標達成のために努力を惜しみません!」
「チームワークを大切にして主体的に行動できます!」

それっぽいことをスラスラ言っていく。
「そういうの用意してきた?」ってくらい、スムーズに。

で、自分の番が来る。

「えーっと……」

ヤバい、何も出てこない。
言葉に詰まって、「頑張ります!」みたいな薄っぺらいことしか言えない。
「頑張る」って……小学生かよ。

面接官も「うん?」って顔をしている。
いや、たぶんそんな露骨には顔に出てないんだけど、こっちはもう「やっちまった……」としか思えない。

終わったあと、他の人たちが「緊張したけど、まあまあ話せたかも」とか言ってるのを聞くと、もう帰りたくなる。

で、こういうのって面接だけじゃないんだよね。

「教授、何言ってんの?」ってなるやつ


大学の授業でもあった。
教授がやたら難しい言葉を使って、長々と話すやつ。

「この理論を前提に考えると、マーケティングの本質は消費者のインサイトに紐づくわけです」

え?
インサイトって何?
マーケティングの本質って何?
そもそもこの人、何が言いたいの?

みんなうなずいてるけど、本当に理解してる?
いや、僕だけわかってない?

「何か質問ある人?」って聞かれても、何を聞けばいいのかすらわからない。
で、たまにめっちゃ頭良さそうなやつが「それってAIDMAの法則との関連はどうなりますか?」とか言い出す。

AIDMAって何?
え、知ってる前提なの?

その瞬間、完全に置いていかれる。
「自分、ここにいて大丈夫?」ってなるやつ。

この「わかんねぇ」を文章にしてないか?


こんな感じで、面接でも授業でも、
「他の人はちゃんと話せてるのに、自分だけ何も言えない」
「みんなわかってるのに、自分だけポカーンとしてる」
っていうヒヤヒヤする瞬間がある。

で、気づいたんだけど、文章も同じなんだよね。

「読んでもよくわからない」
「何が言いたいのかわからない」

そういう文章を書いてると、読んだ人が「うん?」ってなる。
教授の話を聞いてて「まじわかんねぇ」と思うあの感覚と同じ。

じゃあ、なんでわかんないのか?
その原因は3つある。

1. 具体的に書いてないから、頭に入ってこない


「私はリーダーシップがあります!」

こう言われても、「へえ」としか思わない。
で?ってなる。

でも、こう言われたらどうだろう?

「文化祭のリーダーをやったとき、トラブルが起きてメンバーがバラバラになりかけた。そこで一人ずつ話を聞いて、最終的にみんなが納得できる形にまとめた。結果として、予定通り開催できて、お客さんからも好評だった。」

この方が、リーダーシップがあるってことが伝わる。

「リーダーシップがあります」って言葉だけじゃなくて、具体的なエピソードを入れる。
それだけで、文章の説得力は段違いに上がる。

2. 誰でも言えることしか書いてないから、響かない


「努力が大事!」

いや、そりゃそうだ。
でも、誰でも言えるよね。

「失敗は成功のもと!」

これも、正論だけど、ありきたりすぎる。

たとえば、

「毎日100回腕立て伏せを続けたら、1ヶ月で見た目が変わった。筋トレってこんなに効果あるんだ、って実感した。」

みたいな具体例があると、「あ、それなら自分もやってみようかな」って思う。

「努力が大事」みたいな一般論を語るんじゃなくて、「自分の体験」や「リアルエピソード」を入れる。
そうすると、一気に文章が面白くなる。

3. 読み手の理解度を考えてないから、伝わらない


教授の話がわからない理由って、「難しいことをそのまま話してるから」なんだよね。

「この理論を前提にすると……」って言われても、
そもそもその理論が何かわかってないと、ついていけない。

これって、文章でもよくある。

たとえば、初心者向けに「投資とは?」って説明するときに、

「投資は資本の流動性を担保しながらリスク分散を図る行為です」

みたいに書いたら、もう読む気なくなる。

でも、

「投資って、簡単に言うと『お金を増やすためにお金を使うこと』だよ」

こう言われたら、理解しやすい。

「誰に向けて書いてるのか?」を意識するだけで、文章の伝わりやすさは全然違う。

「つまんない」と言われる文章から抜け出すには?


具体的に書く(情景が思い浮かぶように)

一般論じゃなく、自分の経験を入れる

読み手の理解度に合わせる


この3つだけでいい。
過去の自分に伝えたい。これだけで、グッと伝わりやすくなる。

面接で「えっと……」って詰まってしまうのも、
教授の話が「まじわかんねぇ」ってなるのも、
全部、相手の言葉が伝わる形になっていないから。

だったら、自分が書く文章も、
「ちゃんと伝わる形にする」って意識するだけで、大きく変わる。

「つまんない文章しか書けないの?」

そんなこと言われたら、悔しいよな。
でも、それは「才能がないから」じゃなくて、
「伝え方を知らなかっただけ」なんだ。

知れば、変えられる。
文章は、ちゃんと考えれば、誰でも上達できるものだから。

いいなと思ったら応援しよう!

長谷部悠斗//お話を聴くひと😽
サポートしてくれると、ぼくの活動費に全力で使わせていただきます!✨面白いコンテンツや時には自分へのご褒美に使っちゃうかも(笑)。みんなと一緒に楽しいプロジェクトを進めるために、ぜひ応援よろしくお願いします!あなたのサポートでぼくがさらに素敵な記事が書けちゃいます✨

この記事が参加している募集