ロエベの新作は値上げの波に逆行する優秀バッグ
こんにちは。
牧 菜々子です。
ミニショルダー全盛期からしばらく経った今。
ミニショルダーが行き渡り、肩に掛けられる大きめトートが増えてきました。
そこで登場したのが、ロエベの新作バッグ「パズルトート」。
肩に掛けられる大きめトートが、ロエベらしさ全開のパズルバッグシリーズから発売されました。
しかも、値上げの波に明らかに逆行する価格設定。
金具がなく、裏地が総レザーではないため、定価がアマソナの半額以下に抑えられています。
パズルバッグは元々、ロエベが大衆路線に舵を切った年に、新クリエイティブディレクターによるデザイン第1弾としてデビューしたバッグ。
その後シリーズ化し、バリエーションを増やしてきました。
ファッショントレンドとしてはミニショルダー全盛の時期だったため、旧来のパズルバッグのショルダーバッグにもなりワンハンドルバッグにもなるというデザイン性が長く受け入れられる素地が整っていました。
そして今、肩に掛けられる大きめトートの需要が増してきたところで、パズルシリーズから満を持してのトートバッグの登場となりました。
さらにこの新作のパズルトートにも、ミニサイズを作り、価格を10万円台に抑えるという用意周到ぶりです。
すでにロエベのお店には、パズルトートの発売を知って駆け付け、即購入していくお客さんが多いというのも納得です。
最初は財布からロエベの世界に足を踏み入れるお客さんも多いですが、今はよりシンプルなフラグメントケースやカードホルダーも支持されています。
値上げの波に逆行するパズルトートの価格設定も、よりシンプルになった作りも、スペイン王室御用達のロエベの中で、「トレンドに乗る」「ニーズに応える」「多くの人に手に取ってもらう」という明確な役割を託されたバッグであることを示しているのではないでしょうか。