ないものは「ない」でいい
こんにちは。
牧 菜々子です。
できることと、できないこと。
持っているものと、持っていないもの。
人には、あるものとないものがあります。
一見、「あったほうがいいに決まっている」と思いがち。
ですが、ないものは「ない」でいい場合というのは、案外多いのです。
「作ってないです」
夫が経営する会社に、税務署の調査が入った時のこと。
「○○の書類が見当たりませんが…?」
と言われた夫は、こう答えました。
「作ってないです。」
作る必要がない書類は、「見当たりませんが…?」と言われても、出す必要もありません。
そこで小手先のごまかし方をしてしまうと、後から、満を持して矛盾を突かれてしまう。
「ないです。」と、ありのままを伝えるほうが良いのです。
おそらく、他の会社でもいつも同じ質問をして、出方を見ているのでしょう。
帰り際、先代の社長であった父に、税務職員の方はこう言い残して行きました。
「頼もしい後継者ですね。」
百戦錬磨の税務職員の方にも、ないものを「ない」と言った対応は、頼もしく映ったようでした。
「ない」と言っていい
求められたことに対して、「ないです。」とか「できません。」と言うのは、勇気がいります。
頭ではわかっていても、いざという時にやっぱりどうしても「ない」と言えなかったという場合はあります。
もちろん、すかさず「できます!」と答えることで、道が開けることもある。
一方で、ないものを「ない」と言うのは、その道のプロも納得する対応の1つです。
良く見せようとして、「あります」と言わなくてもいい。
ないものは「ない」でいいのです。