アラフォーの私が70代女性に憧れる理由
こんにちは。
牧 菜々子です。
私の両親は、70代。
叔母などの親戚も、70代前後です。
よく行く喫茶店の奥さんも、お世話になっている鍼灸師さんも。
気がつけば、60代、70代、80代の女性との接点が、前より多くなってきました。
聞けば聞くほど、この年代の女性はいいなーと、憧れてしまう。
その理由は…。
きっと、私とそれほど変わらないのに、肩の力を抜いて、リラックスして生きているように見えるからです。
70代女性も私とそれほど変わらない
書店で手にした、坂東眞理子さんの『70歳のたしなみ』。
冒頭が、いきなり、クライマックスでした。
「高齢者は、どんどん不機嫌になっていく。
体が思うように動かない、昔できたことがうまくできない、自分が使いこなせない器械が増える、知らない言葉が増える、写真の写りが悪くなる、若い人に無視された、などと不機嫌になるタネは山ほどある。
…だからこそ、意識して不機嫌にならないよう面白がり、イラつかず機嫌よく過ごすよう努めよう。」
ここを読んだだけで、目からウロコでした。
だって、これって、私と同じだから。
70歳は、私と変わらない。
私だって、体が思うように動かないし、昔できたことがうまくできないし、写真の写りは悪い、若い人との接し方がわからない。
どんどん不機嫌になっていくのも、「機嫌よく過ごすように努めるべきだ」ということも…。
70代の女性と、それほど大きく違うわけではなかったのです。
「死はまだまだ先」という感じ方も40代とそれほど変わらない…?
もちろん、死に対する恐怖は、感じ方が違うかもしれません。
70代になると、親しい人が亡くなる経験が増える。
そうなれば、自分の死のことも、考える瞬間が増えるでしょう。
でも、よほど死に直面しない限り、「まだまだ遠い先のこと」という感覚は、40代と同じようにあるはずです。
少し先延ばしに考えるのは、70代でも40代でも、同じではないでしょうか。
70代になって終活にリアリティが出てきたとしても、毎日毎日自分が死ぬことを考えているわけではないでしょう。
やはり、私が思う以上に、「40代も70代も同じ」という範囲は、広そうです。
70代女性は肩の力が抜けている
アラフォーの私と、それほど大きく違うわけではないのに。
それなのに、70代女性は、肩の力が抜けていて、リラックスして生きているように見えるのです。
私の周りの60代、70代、80代の女性たちは、全員、趣味を持っています。
子育てが終わり、介護をする両親もいない人ばかり。
そこが、50代とは違うところです。
そして、70代女性は、経験豊富。
大変な苦労も、何年も前に乗り越えてしまった後なので、悲壮感がありません。
「40代も70代も同じ」という部分も多いのですが、その「経験を乗り越えた後」というところが、やはり違います。
40代は、まだまだ肩の力が入っていて、頑張らないとリラックスすらできない年代。
70代女性に憧れてしまうのは、このリラックス感があるからなのです。
気持ちだけでも近づきたい
『70歳のたしなみ』には、「70代は、人生のゴールデンエイジ」と書かれています。
まだまだ元気で、新しいことも始められる。
まさに、黄金時代です。
「不機嫌のタネが増える」と言っても、それは、40代も一緒です。
「なるべく、機嫌よく過ごしましょう」。
そんな心がけも、今から実践すれば、70代女性に近づけるということです。
40代も、60代70代80代も、思ったほど大きく違うわけではない。
だったら、私も今から肩の力を抜けるところが、もっとあるのではないか。
たとえ、不機嫌のタネが多くても…。
どうせなら、機嫌よく。
憧れの70代に、気持ちだけでも近づいていきたいと思います。