優秀な人ほど「話が合う人」がいない
こんにちは。
牧 菜々子です。
吉田兼好は、『徒然草』の中で、こう言っています。
「自分と同じ心を持っている人がいれば、水入らずに語り合い、癒しあうことができるのに。
そういう人は都合よくいるわけはない。
一人淋しく本を広げて、昔の文筆家たちと友情を育むことは、安心できて、心穏やかになる。」
と。
あぁ。
自分と同じ感覚を持つ人と、心行くまで話したい。
その気持ち、痛いほどわかります。
ましてや、兼好ほどの優秀な人であれば、話が合う人が、周りに1人もいなかったのではないでしょうか。
「本だけが友達だ」と嘆いたとしても、不思議はありません。
最大の癒し
誰かに話すだけで、心がすーっと軽くなるものです。
特に、自分の関心事には、思うところや言いたいことがあります。
それを、「まさしくその通り!」と言ってくれる人がいたら。
兼好の言うように、それは最大の癒しかもしれません。
優秀な人は癒しが少ない人生になる
ところが、感性が鋭かったり、能力が高かったりすると、話が合う人が必然的に少なくなります。
この傾向は、子どもの頃から見られます。
そして、大人になっても、一生を通してその傾向は続きます。
「優秀だ」というだけで、癒しが少ない人生になるのです。
優秀な人にこそ癒しが必要
だから、優秀な人ほど、足りない癒しを補給する必要があります。
数少ない、話が合う人を、大事にする。
好きな本や文章に触れる時間を、大切にする。
普通の人以上に、意識して癒しを求めるくらいで、ちょうどいいのです。
癒しが足りているかどうかで差がつく
もちろん、議論したり、切磋琢磨したりして、自分を高めることも大切。
ただ、優秀な人同士で比較すれば、癒しが足りているかどうかで差がつくことも事実です。
レベルの高い話でも、うがった見方をしないで聞いてくれる人が、身近にいる。
嫉妬しないで、一緒に喜んでくれる人がいる。
そんな居場所を見つけられたら、鬼に金棒です。
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