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#初出版
〜ワーキングマザーが白血病治療中に考え・感じたこと〜人生に突如発生する「電源オフ」を乗り越える術 その①
私達の生活は、思った通りにいかないことの連続だ。
そんな日常をみな辛抱強く生きている。
ただ、大半の場合、それは日常という前提があった上での話である。
しかし、今回のコロナウィルスの蔓延で、そのような生活の前提が吹っ飛んでしまった。外出自粛によって仕事にはキャンセル・遅延が発生。卒業式・入学式も通常通りには開催できない。準備していた講演会や目標としていた試合も中止となった。
そんな「生活の強
〜ワーキングマザーが白血病治療中に考え・感じたこと〜人生に突如発生する「電源オフ」を乗り越える術 その②
前回までのあらすじ:
会社の健康診断で、深刻な血液の病気発症していることが判明した私が、大学病院の医師から、その病気が「白血病」であることを宣告された・・・
・・・
まさに死神がすり寄ってきた気分だった。呆然として顔を上げることが出来なかった私に、医師が言った。
「白血病は不治の病のイメージが強いですが、今は治る病気なんですよ。ただ、治療に時間がかかります。最低
〜ワーキングマザーが白血病治療中に考え・感じたこと〜入院中の攻める食のススメ
「念のために、病院食の代金が含まれてないか確認してもらえませんか? 私、12月20日から1食も病院食を食べていないのですが」
そう会計担当の方に告げると、ぎょっとした顔になってしまった。4か月入院して1食も病院食を食べていない患者なんて前代未聞だろうから仕方ないか、と思いながらも、私はきっぱりと確認をお願いした。
「分かりました。 今から看護師に確認しますが、どの病棟の患者さんですか?」
「
〜ワーキングマザーが白血病治療中に考え・感じたこと〜 入院中に、最高のチームメイト見つけました その①
「何歳? 11歳? 今からお母さんの腰の骨から骨髄液を吸引するけど、ここからだと良く見えるよ」
主治医のH先生が快活に話しかけたが、当の娘はおびえていた。
「先生、怖いみたいなので、病室から出させていいですか?」
「怖い? そうですか…… 分かりました」
入院2日目の、やり取りだった。H先生は意外そうな顔をした後、処置の準備をし始めた。その後私は、骨盤から骨髄液を注射器で吸引する骨髄穿刺、