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家に何もないときの、フライパン一つで作れる簡単カルボナーラ

日曜日の昼。
パパ、何か作ってと言われて冷蔵庫を開けるが、ほんとうに何もない。
かみさんも娘もお腹をすかせていて、買い物に行く時間もない。
あるのは、常備してあるパスタと卵、牛乳とニンニク、調味料くらい……

そんな時、フライパン一つで簡単に作れて、かつ、見映えがいいので手抜き感が少ない(ないとは言わない)必殺料理が、我が家にはある。
紹介しよう。
「なんちゃってカルボナーラ」だ。

材料は、下記の通り(2人分)。

パスタ 200g
卵 4つ
ニンニク 1かけ
牛乳 適量
粉チーズ 適量
オリーブ油 適量
黒胡椒 適量
塩 少し
水 250mlくらい

●ニンニクを適当に切って、フライパンに入れる。

●パスタをボキッと半分に折って、フライパンに入れる。

●水250mlくらいをフライパンに入れる。

●オリーブ油をフライパンに入れる。

●フライパンに蓋をして、強火にかける。

●沸騰したらタイマーをセットして中火に(ここから、パスタの袋に書いてあるゆで時間分、ゆでる)。

●待っている間に、卵4つをボウルに割り入れ、粉チーズ(たっぷり)と黒胡椒を入れ、塩をひとつまみ。ガシャガシャ混ぜる。

●タイマーが残り3分くらいになったら、蓋をとって、トングなどでかき混ぜながら水分を飛ばしていく。

●水分がなくなってきたら、牛乳を投入して、さらにゆでる(牛乳で煮る感じ)。

●そうこうするうちにタイマーがピッピッと鳴って、牛乳もいい感じにとろっと煮詰まっているはず。煮詰まっていなくてもスープスパゲティみたいで美味しいし、ほとんど無くなっていても、それはそれで美味しい(そもそも本場イタリアのカルボナーラでは、生クリームやら牛乳やらは使わないらしいし)。

●火を止めて、トングなどでパスタと牛乳をよく絡ませる(絡ませつつ、ちょっと冷ますイメージ)。

●ボウルの中身をフライパンに投入し、パスタとよくあえる(フライパンの中身が熱すぎると、卵がボソボソになるので注意!)。

●お皿に盛る(あればパセリなど振ると、よりお洒落)。完成!


余熱でほどよくトロトロになった卵や、同じく余熱で溶けた粉チーズと牛乳が渾然一体となったクリーミーなソース。そこに黒胡椒のスパイシーな風味が加わって、有り合わせでちゃちゃっと作ったとは思えない味だ(と思う)。
もしベーコンやウインナーがあれば、適当に切ってパスタと一緒にフライパンに入れておくだけで、より本格的カルボナーラに大変身する(多分)。
一点だけ注意してほしいのは、作る量だ。
何しろフライパン一つで作るので、あまりたくさん作るのには向いていない。
2人か、せいぜい3人分くらいにしておくのが無難だと思う。


そういえば子どもの頃、親父は家でふんぞり返っていて、家事はまるでしなかった。
でも今、自分はそういう訳にもいかない。アラフィフ世代というのは、そういう、何というか“端境”みたいなところにいる世代なんだなぁと思う。
会社の上司からはさんざんパワハラ指導を受けてきたのに、部下には優しく教えなきゃいけない……みたいな(笑)。

「優しい教え方」なんて知らないから、研修を受けたりしながら、探り探り教えている。
料理も、出汁の取り方ひとつ知らないから和食には手が出ず、ネットでレシピを検索して、おそるおそる作り始めたのが「パスタ」だった。

シンプルなペペロンチーノやトマトソースパスタから始まり、ポルチーニのパスタや、ワタリガニのトマトクリームパスタといった、少し凝ったものへ。
そして最近は、フライパン一つで作る簡単ナポリタンやカルボナーラがマイブームだ。

すっかり我が家の定番になってきた、休日の「おうちパスタ」。
プロの料理人なのに家の厨房には決して立たなかった親父を思い出しながら、僕はなんてことのない我が家のランチの風景に、昭和から平成・令和へという「時代の変化」を実感している。

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