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「とりあえず、全てやる」は戦略がない?

森岡 毅さん『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』

仕事をする中で何かしら目標となる「数字」に追われている、というビジネスパーソンの方、多くいらっしゃるのではないでしょうか?

私も、その一人です。

ただ、その数字の根拠や、数字設定の目的などを理解していないと、“やらされ仕事”になってしまうな…と最近感じることが増えてきました。

そんな中で手に取った本が、森岡 毅さん『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 』です📚

皆さんもご存知の通り、USJの快進撃の立役者であり、マーケターの森岡さん。

この本は、マーケター向けの専門書ではなくて、マーケターでない人が読んでも理解できるよう、分かりやすく書かれた本なのです💡

玄人と素人の話

まず、自分が印象に残ったエピソードが「玄人」と「素人」のお話。

プロの作り手は、この業界で経験を積むほどに作り手としての専門的な知識を獲得して玄人になっていきます。
それは素人である消費者とは真逆の感覚に進むことを意味しています。

このエピソードは、自分にも心当たりが…。

消費者の視点よりも「自分が良い」と思う視点を優先して、ものづくりをしている人を何度も見てきました。

決して、全ての玄人の方がそうではないと思います。

ただ、これは、一歩間違えると自分も陥りがちな思考なのではないかと感じました。

森岡さんは、この本の中でマーケターのことをこんな風に表現されています。

・消費者理解の専門家
・消費者の代理人

特に、ものづくりの現場では、マーケターが無くてはならない存在なのではないかと実感したのでした。

戦略と戦術

それでは、USJは、どのようにして変わったのでしょうか?

森岡さんは、「消費者視点を大切にして作ったものを売る会社から、売れるものを作る会社に変わった」と表現されています。

この話を理解するためには、「戦略」と「戦術」の理解が不可欠。

それぞれをものすごく簡単にご説明すると、こんな感じです💡

戦略:どこで戦うか
戦術:どう戦うか

あわせて、「目的」⇒「戦略」⇒「戦術」の順番で考えることが大切

企業にとっては、「どう戦うか(戦術)」の前に、「どこで戦うか(戦略)」を正しく見定めることが何より重要なのだとか。

戦略が強いと正しい方向へ進み、戦略が強いと遠くまで飛べるからなんですね。

戦略の核「選択と集中」

最後に、「戦略」について、もう少し詳しく見ていきましょう。

戦略とは、達成したい目的を叶えるために、自分の持っている様々な資源を、何に集中するのか選ぶこと。

やることを選ぶということは、同時にやらないことを選ぶということです。

これが戦略の核となる考え方の「選択と集中」なのだとか。

例えば、こういうことです💡

☑「とりあえず、全てやる」つまり「何も選ばない」
⇒戦略がない

結果的に、意味なく経営資源を分散させてしまうだけなんですね。

その仕事の戦略は?

仕事で数字に追われているという方こそ、一度「戦略」に立ち返ってみてはいかがでしょうか?

「余計なことまで、やっていないか」立ち止まって考えてみると、意外と冷静に考えられるかもしれません😊

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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