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なぜ2歳の子に「花の名前」を教えてはいけないのか

チューリッ(プ)!(さ)くら!キレー!

高速指さし娘。保育園の行き帰り道、大声で叫ぶ。

2歳になったばかりの娘は、絶賛言葉の習得中。2語文が増えたと共に、赤青黄のから、モノの名称へと興味が変わってきた。

毎日新しい発見、新しいモノを覚えていく。1週間練習したピースも、2歳の誕生日には「2しゃーい」と自慢げにできるほど成長していた。

まだピース練習時

さてタイトルの【2歳の子に「花の名前」を教えてはいけない理由】。

親、っていうか私だけど
花の名前を間違ってたから。

花の名称が分かるもの以外
色やキレイーの言葉になりがちだから。

それだけじゃない。


娘が1歳9~10か月頃の話。
春先、歩道のそばに赤いサザンカが咲いていた。でも私は間違えて「あれはツバキだよー」と教えていたのだ。

花が散る頃、花びらが散ってるのを見て、“サザンカだったのか”と気づいたのは、ツバキだよと言い続けて1ヶ月過ぎた頃だった。

※違いは花の香りや葉の形もあるが、一番分かりやすいのは落ち方。花がまるごと落ちるのばツバキで、花びらで落ちるのがサザンカ。

幸い?ではないが、娘は2歳前で、赤い色は言えるけれど、サザンカもツバキも言葉に発することはできなかった。とはいえ、きちんと聞いているはず。

もし、少し近くに寄って「花の香りはするかな~?」とか、「どんな風に咲いてるだろう」とか見れば気づいたかもしれない。咲き方だと気づかない可能性が高いが、苦笑。

大好きなモノの図鑑を一緒に見て、名前を覚えていくこともできたかもしれない。

後の祭りだ。

4月!またチャレンジのタイミングがきた。
最近、ユリを頂いて花瓶に飾ってあると

「きれいねー、チュー(リップ)」と蕾の開きかけたユリを見ていう。確かに似てる。

華やかなユリ

「ユリだよ~」と、また名前だけを伝える私。(失敗を活かせてない)

ハテナ?な表情をする娘に「ユリは香りが強いよ、嗅いでごらん」とすると、クシャと顔が渋る。

花粉が落ちるとたまったものではないので、開くたびに花粉を切りながら

「花粉がつくと、落ちないんだよ~」と花粉を触ったりしながら、ユリを堪能する。

花は観賞用、癒されるものだった。
見る以外の楽しみができたのは、娘のおかげ。

しかも、花に興味が強いのか、道端でも、桜を見ても、花屋さんの前でも

「これはー?これはー?」得意の高速指差しで聞かれる。

全然分からんし。

って花たちも多い。

花だけじゃなく、食べ物、乗り物、これはこれは攻撃が続くだろう。

なんだろうと一緒に考えてモノの名称だけじゃなく、よく見て、匂って、感じる。

子どもにモノの名前を教えるだけじゃ味気ない。


言葉で広がる世界と、五感で広がる世界。
母も一緒に、言葉と五感を高めたいな。




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