ほとんどできなかったと嘆く母と・・・、
「でけた!」
この世の終わり程泣きわめき、両手両足をばたつかせながら、初めて“吸入”をしてもらい終わった瞬間のセリフ。
娘は気管支炎で、悪化すると喘息になると言われてる。寝る時や明け方は咳き込み、ぐっすり眠れない。定期的に通院をしているんだけど、咳の悪化と痰の詰まりが酷く初めての吸入。
マスクをつけられる瞬間から泣きわめき、吸入の間、ほぼギャン泣きで終わった。
ゴゴゴーと痰があがってきてる音から、少しは吸入できてたんだろうが、みるからに漏れまくってる。
“あぁ、ほとんど吸入できてないな。最初だし仕方ないか”
娘の手を抑えながら見ていた。
2分後。マスクを取り外してもらった娘は、何事もなかったようにケロッとした表情で
「でけた!」と両手でガッツポーズ。
えーーーーっ、今のができてたの?全然吸入できてなかったじゃん。
と思う母と、「よーくがんばったね、できたできた」と褒めたたえてくれる看護師さんと、でけたを連発する娘。
ほとんどできてない=少しできてる=できてる!
だよね。
ほとんどできなかったと思って見える世界と、できたの世界では雲泥の差。
親が「できる世界」をみせてあげるんじゃなくて、とにかくつぶさないこと、できなかったと思わせないこと、「できない世界」を勝手に作らないことだなと、得意げな娘を見て学ぶ。
だって少しでもできたもんね。
2歳になった頃から、保育園でトイレトレーニングが始まっており、自宅でもオマルを使いだしたら、半分くらいは自分でオマルに向かうようになった。
両親がんばることなく本人任せ。後は保育園さまさま。
あーだこーだ言わないからこそ、朝起きたらオマルに向かう娘あり。見守るが一番と毎日教えてくれる娘師匠。
今日もあなたが大好きな雨の日でしたね。
母はおでかけをして、あなたの大好きなカタツムリを発見しましたよ。