幼児英語の価値ある間違え
こんにちは。バイリンガル絵本読み聞かせインストラクターのMakiです。
先日、3歳息子と英語絵本を読んでいた際に息子がある英語の間違え(勘違い)をしました。
英語をお勉強として学ぶ前の、英語に慣れ親しんでいる我が子にとって、確かにこういう間違えをしてもおかしくない(現地の子供たちもこうやって英語を学ぶのかな?)と感じた出来事でした。
息子にとって、それは価値のある間違えだったと思い、大人の私にとっても新鮮だったのでシェアさせていただきます!
読んでいた絵本は、
『The Spiffiest Giant in Town』
by Julia Donaldson, picture by Axel Scheffler
親子で大好きな Julia Donaldson さんの絵本
巨人の George (ジョージ)が様々な動物と出会う中で、みんなの優しさを感じるほっこり絵本。
初見で読んだ時は『ジャックと豆の木』をイメージしていましたが全然違った!という、いい意味で裏切られた1冊です。
本書の中で “clothes”と”closed”という単語が出てきます。
“clothes “は「服」(名詞・複数形)
“closed “は「閉じた・閉店した」(形容詞)
ですね。
意味もスペルも異なる単語ですが、発音は似ており最後に「d」の音があるかないかの違いです。
この絵本を数回読んでいた息子は、ある時
“shop”(お店)を説明する文章の中に
"clothes”(服)という単語が出てきて、
『お店しまっちゃったの?』 と尋ねました。
一瞬、何のことを言っているのかすぐに理解できませんでしたが
“clothes shop”(お洋服屋さん)を
“closed shop”(閉まっているお店)
と勘違いしていたようでした。
そこで、
『"clothes" はお洋服のことだよ。ほら、洋服沢山あるでしょ!(絵を指さしながら)』
『音は似ているけど、閉まったお店は"closed shop”だよ』
と、「d」の音を強調して説明すると息子は納得してくれました。
普段(主に絵本の読み聞かせ時) “closed”を発音する時、「d」の音は次の単語と繋がり音が小さくなる、又はほぼ消えてしまう事に改めて気が付き、今回の“clothes shop”を”closed shop”と勘違いするのは自然なことだと思いました。
もちろん文脈や絵と合わせて考えれば、今回の”clothes shop”が「洋服屋さん」であることは容易に分かりますが、私は息子がこの間違えをしたことを嬉しく思っています。
まずは、"closed”の(完璧でないにしても)音と意味を理解していなければこの間違えはできません。
なので、絵本の絵では明らかにお店が開いているのに”closed shop”と聞こえ違和感を持ったことに、親バカながら感心しました。
そして、中高生や大人が英語を学習する際は、基本的に何度も英単語を書いたり発音をして単語を暗記すると思いますが、今回のように子供自身の疑問をきっかけに意味を考えながら”closed”と”clothes”の音と意味を親子で一緒に確認でき、息子の英語への理解が深まったことは大きな学びだと感じました。
それ以降、息子は同じ勘違いをしていません。
英語絵本を主軸に「おうち英語」に取り組んでいると、こんな学び方もあるんだ!と発見したお話しでした。
これからも暫くは親子で自然に英語を学んでいきたいと思います♪
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以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!