コンテンツ月報:2024.1
外出自粛だった頃、noteで30本ほど「推し映画について語る」という文章を書き綴っていました。また、ここ3年ほど、年末に、映画館で鑑賞した映画TOP10をまとめています。
映画やドラマなど、好きなコンテンツについて語るのは、自分にとってコーピングのひとつだなとしみじみ実感しています。
そして今、鑑賞したコンテンツ1作品につきnote1本を書く自信はないのですが、年末まで待たず、熱が熱いうちにレビューしておきたい!と思うようになりました。推しは推せる時に推したい!ついでに、自分の文章力も磨きたい!
ということで、毎月、鑑賞&視聴した映画やドラマ等、コンテンツの感想を纏めてみようと思います。
1.星野源のオールナイトニッポン
いきなり映画でもドラマでもなく「ラジオ」の感想なのですが、2024年になって心の琴線に触れた1本目として。星野源のオールナイトニッポンです。
年末の、しかも新曲リリース直後の忙しい中、生放送前に収録したものを流す予定だった1月2日放送回。どうするんだろう、と気にはなっていたんです。星野さんならあるいは、生放送に切り替えるかも。でも正月だし流石に…と。
まさか本当に、生放送を決めて、しかもスタッフも全員集まるなんて。凄いことです。
そして、ラジオって凄いなと、改めて思いました。フットワークが軽いというか。あらゆる地域の人たちが、同じ時間を過ごすことができる。
何もできなくても、せめて「そばに居たい」と希う気持ちそのものが、誰かのチカラになるんだろうな、と思いました。
だから、星野源のオールナイトニッポンが好きなんですよね!
2.月
12月31日に映画館のチケットを予約していました。1月1日夕方だったら、この選択肢はなかったな、と思っています。
予約した時も(新年早々、こんなに重たい映画を観るのか?)とさんざん逡巡したけど、映画館で観てよかったです。冒頭のシーン、タイミング的に辛すぎたので、あえて心のスイッチをオフにして鑑賞したのですが、それでも心揺さぶられました。演者さんの演技が、全員ほんとうに素晴らしい。
そして隅々まで神経が行き届いた、繊細な映画でした。クライマックスの構成と演出が鬼すぎましたね。傑作。
あと「東へ西へ」めちゃくちゃ好きな歌なんですけど、どうしてくれるんだという気持ち。
3.PERFECT DAYS
最高でした。2回目の鑑賞でも飽きません…!
両親と一緒に鑑賞したのですが、映画好きの母と私はツボが似ているので、心ゆくまで感想や気付き(発見)を語り合えて楽しかったです。父はあまり理解できていなかったみたいですが、それでも面白かったと言っていたので良かったです。
幡野さんのコラムが、また良いんですよね。なるほどそういう解釈も!と唸りました(鑑賞済みの人向け)。
4. ミッシェル・ガン・エレファント "THEE MOVIE" -LAST HEAVEN 031011-
2009年のフィルムライブ「THEE SCENE -LAST HEAVEN 031011- 」を、ライブハウスで観たことがあります。
もうこんな辛いことは耐えられない。
泣きすぎて嗚咽を堪えるのに必死でした。TMGEのライブが映画になっていてよかったです。スクリーンでまた会える。映画館でTMGEの音楽を浴びることができる。
チバさんの「よく来たねぇ」で泣きました。
5.光る君へ
大河ドラマにハマれる幸せ!一年間の楽しみが約束されてるって、幸福ですね。
待ってました!の紫式部。私は「なんて素敵にジャパネクスク」で育っているので、平安時代は問答無用で惹かれてしまうのです。原点は学研の「まんが百人一首事典」でした(源氏物語は、田辺聖子、瀬戸内寂聴、橋本治の訳を履修しました)。
想像していたよりも血生臭いし、推しになりそうな花山天皇(本郷奏多)のキャラが立ちすぎてるしで初っ端からわくわくが止まりません!
ぬえさんのレビューも、毎週楽しみにしています。
6.笑いのカイブツ
菅田将暉と仲野太賀の安定感は凄かったです。その中でむき身の鋭すぎる刃物みたいな切れ味の岡山天音が凄まじい。クライマックスの道頓堀での表情は狂気じみていて、人相すら違いましたね。
観てて結構しんどくて(たまに笑いのツボにクリーンヒットな瞬間はあるんですが)全体的に、ツチヤの真摯さ・ピュアさと周囲の「チームなんだからさ…」な人間関係との摩擦が痛くて。
でも菅田将暉が演じるピンクの存在が救いで、良かった。「地獄やな。そこで生きろや(意訳)」は名言。
7. カラオケ行こ!
仕事がめちゃハードな週だったので、公開日の朝、通勤電車の中で朦朧としながらレイトショーを予約しました。原作ファンなので実写化は若干の不安があったけど、脚本は野木亜紀子さんだし、綾野剛だし、きっと大丈夫だと。
浴びました。
やばかった。
綾野剛の狂児があんなにヤバいとは。「聡実君はァ、迂闊ですねェ」の言い方が好きすぎる。そして聡実君がめちゃくちゃ聡実君でした。すごい。クライマックスの「紅」絶唱はあの時にしかできない演技を映画に閉じ込めたって感じで尊さの極みでした。映画版オリジナルのキャラや小物、展開も、物語に厚みを持たせていて流石の野木さんでした。最高!
翌週金曜夜も仕事帰りに観ました。デトックス!
8. ゴジラ-1.0/C
怖かったですね!白黒の方が、なんというか、本来って感じがしました。カラー版は綺麗すぎたというか。色という情報量が減って、演技や造作への解像度が上がったのかな、と思いました。
キャストの皆さんが「昭和(戦後)」にしっくり馴染むな、と再認識しました。意外に浜辺美波さんがめちゃくちゃ馴染んでいた気がします。
9. ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”
配信終了まであと3日!と言う時にアマプラで観れると知って、慌てて再生しました。映画館で一度鑑賞している作品ですが、ストレスフルな時期だったこともあって、通勤時間に何度も再生してしまった。
嵐からファンへ、ファンから嵐への愛が可視化されていて、物凄いエネルギーを貰える気がして。ライブ映画って良いですね。私は、ファンの声援が好きなんだなと思い知りました。
松潤が放った「今から嵐のエンタメやるぞ!準備はいいか?!今から52,000人、幸せにしてやるよ!」という言葉。Netflixのドキュメンタリーを観てるから、これだけのステージを作り上げた中心にいたのが松潤だと知ってるので、重みが違いましたね。パフォーマーとしてだけでなく、企画者(プロデューサー)としての発言でもあるんだなあと。尊敬しかない。
疲れた時に絶対に観たくなるから、配信し続けて欲しいです。10,000円位なら出します。
10. レザボア・ドッグス
待ち合わせまでの暇つぶしに映画を観る…という行為が初めてかもしれません。それがタランティーノの第1作ってオシャレだな。などと思っていました。
「キル・ビル」が青春時代の1本だったくせに「レザボア・ドックス」を観たことがなかった驚き。30年前なんですね。
ホワイトとオレンジが好きです。ティム・ロスがイケメンすぎた。
11. ディス・マジック・モーメント
映画館好きとしてはたまらないドキュメンタリー映画でした!ミニシアター運営。人生ですね…!自営業のひとつでありながら、公共の器でもある不思議な場所だなと、改めて感じました。個人の所有物だったのに、街の人みんなの財産になっているというか(御成座のエピソードは何度聴いても面白い)。
自分の住む街に「映画館がある」って、すごく幸せで、誇らしいことなんですよね。
「まわる映写機 めぐる人生」や「世界一と言われた映画館」に繋がるミニシアタードキュメンタリー映画だと思います。こうして映画作品に遺していただけるのは、ほんとうに価値がある、意義あることだと思います。
12. THE FIRST SLAM DUNK(復活上映)
最高でした!!!!!
やっぱり「THE FIRST SLAM DUNK」はアニメとしても映画としても脚本、構成、音楽、演出、どれもすべて隙がない!完璧!
ソータの「頑張った。元気あった」でまず泣きました。元気でいる。苦しくても平気なふりをする。負けない為に何より必要なことなんだ、と胸に響きました。
そして炎の男のセリフがすべて名言すぎる。大好きです!!!
13. アール・ヌーヴォーの女神たち
グランフロント大阪で開催されていた「動くミュシャ」美術展に行ってきました。展示数が多くて見応えがありました!
アルフォンス・ミュシャ、めちゃくちゃ働くじゃん…となりました。紙幣や国章まで手掛けていたとは。すごい。
14.不適切にもほどがある!
ハマれそうで嬉しいです!
クドカン脚本、阿部サダヲと河井優美出演なら間違いないですね。
第1話のパワハラ、エイジハラの解決案として「話し合いましょう」、確かにねとなりました。「正義を振り翳したら圧になる、だから期待もしない。それが組織」わかりみが深すぎました。2話目も楽しみです!
15.哀れなるものたち
最高すぎました。哲学と倫理を圧倒的で暴力的ですらある「美」で煮凝りにしたような映画でした。圧倒的な映画体験。これを1,500円(前売券)で観ていいんだろうか?とすら思います。
どんどん成長していいくベラが魅力的でした。確かに熱烈ジャンプの場面が多かったのでR18なのはわかるのですが、若い人達にも観てほしいなと思いました。そう、ベラはかっこいい!
16.映画の朝ごはん
想像していた以上に、めちゃくちゃ良かったです!距離感、編集、構成が本当によくて、このドキュメンタリー映画としての完成度の高さは一体…?と思っていたら、志子田監督は映画のメイキング作品を30〜40本撮っている監督だったんですね。納得!
ロケ現場の朝ごはん「ポパイ」は、菅田将暉のオールナイトニッポンか何かで聴いたことがあったので気になっていたのですが、単なる「お弁当屋さん」のドキュメンタリーではなくて。映画好きにはたまらない、映画に携わるすべての人や映画業界の裏側や歴史にも光を当てた、最高なドキュメンタリーでした!
ポパイのおにぎりに支えられている映画人がめちゃくちゃいっぱい居て、その映画に支えられている私のような映画ファンがたくさん居るんだ、という循環。
素晴らしいお仕事映画でした!
素敵な主題歌、ラストシーンは本当に(映画自体の構成込みで)グッときました!こちらのnoteも素敵です。
1月は仕事がハードになってきたので、映画やドラマ、ラジオといったコンテンツに救われました。「週末に映画が観れる」と思うだけで元気が出てきました。
来月は東海テレビのドキュメンタリー新作「その鼓動に耳をあてよ」の上映がありますし、3月にはついにクリストファー・ノーラン監督の「オッペンハイマー」日本公開が控えています。楽しみです!
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