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「フランス人は10着しか服を持たない」

長いことずっと、なんだか同調圧力が苦しいなあと思っている私には、とてもしっくりくる本でした。

私は特に母から「周りに合わせなさい」と教育されきたんだけど、この本を読む限り、きっとフランスではそんな教育はされないのだろうなぁ。


タイトルを見る限りファッションについての本かと思ってしまうけど、衣食住から考え方、生き方にまで及ぶ内容。

著者はアメリカ人の女性で、大学生の頃にフランスに留学し、貴族の末裔のおうちにホームステイしていたそうです。

個人的にはとてもしっくりきて、自分を全肯定してもらえたような気分。

私、フランスに生まれたほうが良かったかも、とうっすら思った🇫🇷

心に残った部分を書き留めていきたいと思います。


①ファッションについて

これはタイトルにもなってるやつですね。

フランスの方は、自分に似合うもの、自分のスタイルというものを持っていて、流行を追いかけたりしない。会うたびに違う服を着ているということはなく、お気に入りの何着かを着まわしていて、週に何回か同じ服を着ていることもあるそう。

これは、個人的に今の心境にとてもぴったりくるやつです。

数年前から断捨離熱が過熱しているわたくし。

歳とともに、自分に似合うものがわかってきて、買い替えるにしても同じようなの買うし、どうせなら上質なものを長く着たい、そして真にお気に入りの服だけをクローゼットに入れたいなあ、と思っている今日この頃。

若いころはフィーリングで服買いまくってた。

「あ、これ可愛い」っていうその場のヒラメキで、安い服をたくさん買っていた。

その結果、クローゼットの中は統一感がなく、何をどう着るか悩むことが多かったし、微妙に似合わないものとか、自分の中の「旬」が過ぎて興味を失った服とかがたくさん入っていた。

今もまだ、捨てられなくて、こういった服は一定数残っている。

もったいない精神が根強いのでなかなか10着までは減らせないけど、今後は、むやみやたらに服を買うのではなく、「自分のスタイル」を考えて、厳選した似合うものを集めていきたいな。

それとパジャマ問題。

筆者は、「スクールTシャツ」(学校指定のやつのことかな?)と穴の開いたスウェットをパジャマにしていたそうだけど、フランス人のホストマザーになぜ穴の開いた服を着ているのかまじめに問いかけられたそうです。

なぜって聞かれたら・・・困るよね・・・

私もパジャマはそんなもん。

中学生のときに買ったんじゃないかと思われるTシャツもまだ着てる。

フランス人は、パジャマさえもお気に入りのものを着ているそう。

確かにな。そのほうがいいとは思う。

でも、文化祭ごとに作ったTシャツがいっぱい残ってるんですよね。

私はクラスのほかに部活でも、毎年1枚Tシャツ作ってたから、高校3年で6枚Tシャツ作ってるのよ。

それ、外には着ていけないし、でももったいないじゃないですか。残った道は、パジャマ一択じゃないですか(*´꒳`*)

こういう人、多いと思うんだけどなあー

フランス人は、文化祭のためだけにTシャツ作ったりしないのかな。

聞いてみたいな。


フランス人は髪型も自分のスタイルがあって、手入れのしにくい髪型にはしないそう。

私は髪型に関しては飽きっぽくてコロコロ変えちゃったり、セットのめんどくさい髪型にしたりしちゃうんですよね。

でもたしかに、結局時間なくてノーセットで出かけちゃったりするし、急いで髪なんとかしなきゃって思ってる時間が小さなストレスになったりするから、手のかからないスタイルが一番なのかも。

あとメイク!

メイクは、この本の中では、メイクしてないかのようなナチュラルメイク、赤いリップが主役、アイラインを引いたアイメイクが主役、の3種類がフランス流と紹介されていました。

基本はナチュラル、服装や行く場所によって、リップやアイを強調してみる、というような。

基本ナチュラルメイクがよしというところは、日本と同じですね。

基本この本の内容には激しく同意だった私ですが、ここについては同意しかねるのです。

私はがっつりメイクが好き(●´ω`●)

平たい顔族の中でも、より、平たい方ですのでね( ´▽`)

アイライン引かないとか無しです。

ここは人種が違うからしょうがないとも思うし、フランス人的考え方に基づくと、私のスタイルはがっつりメイクなので!ここはしょうがない。

②食事について

これはちょっとびっくりしました。

フランス人、めちゃめちゃ食事ちゃんとしてる・・・

夕食は毎回3皿、デザートまでつく、しかもデザートも手作り。

平日の夜にタルト焼くとか・・・まじで??

そして間食をしないとな。

うーん…ここについては、見習いたいけど、なかなか難しそう・・・

でも手作りにこだわらなくたって、きちんとした食事はできますもんね。

著者のホームステイ先のマダムも、忙しい時にはお惣菜を並べたりしてたそうだし。

私が今フランス人を見習って改善できるとしたら、朝食かな。

朝食ってほんと食べる気しないのだけど、美味しいものとか好きなものを揃えてたら、しっかり食べる気にもなるよね、きっと。

③家など、暮らし方について

これもちょっとびっくりしたのが、著者のホームステイ先のおうちには、リビングにソファがなかったそう。

ソファって寛ぐための必須アイテムじゃないんだ…

私はつい最近でかいソファを買ったところです。

寝転びまくり。

フランスでは寝転ぶならベッドに行くと。

ベッドに行くほどじゃないけど寝転びたい時ってあるよね…ないの…?

基本的に、フランス人は家の中でも礼儀をしっかりして、身なりもちゃんとしてるそう。

家族しか見てない、なんなら誰も見てなくたって、だらしない態度でいいや〜ってことはないんだね。

私なんて一人暮らし長〜いし、誰も見てないからいいや精神で暮らしてきたもんだから、家にいる時なんて酷いもんよ。急に誰か来たらまじで困る。

あと片付けについてね。

ファッションについてもそうだけど、基本的に、フランス人はたくさん買い物をしたりしないそう。

何でも、おきにいりの、質のいいものを長く使うという考え方なんだろうね。

物が少なければ片付けも楽だし、そりゃあ家の中が片付きますよね。

散らかってる原因て、多くは物が多すぎることなんじゃあないかな。

私も物を減らしていきたい。

よく考えたら、買い物できる場所にいる時間が長すぎると思うんですよね。

ついつい仕事帰りとかに、駅ビル等に寄っちゃう。

そういう時間、フランス人のように、本読んだり、美術に親しんだりすればいいんだわ。

フランス人は、人との会話で、最近読んだ本の話や今やっている展覧会の話などをよくするそうです。

初対面で「お仕事はなに?」と聞くのはヤボで、「最近どんな本を読みましたか?」と聞く方がいいらしい。

日本なら、当然初対面で「仕事何?」って聞くし、いきなり「最近読んだ本は?」って聞かれたらビビるよね。

パーソナルな情報とか、グチとかは、ごく親しい人にしか話さないそうですよ。

この考え方も、とてもいいなぁと私は思った。

私も、個人情報はなるべく会社の人とかには話したくないし、他人の個人情報は別に聞きたくない。

でも普通に話題に上るし、話さざるを得ない時、聞かざるを得ない時がある。

主に聞かざるを得ない時が多いかな。

嫁のグチとか、家買った自慢とか、子供がどうしたこうしたとか、正直しんどいときがある(*´ー`*)

そんなことよりお互いの趣味の話とか、読んだ本についてどう思ったとか、そういう方がいいなぁ。

それと、フランス人はジムに行かないらしい。

その代わりに、日々の暮らしの中でよく動くそう。

確かにね、家事を毎日しっかりやってれば、それだけでなかなかの運動量になる。

部屋の中散らかしたまんまでジムに行くって、なんかおかしな事なのかも。



私はおそらく元々フランス人マインドに近くて、すでに実践したり、気をつけてたりしてる部分もあったけど、明日からまた、改めて見習っていこうと思うことがいっぱいありました。


しれっと書いてきたけど、何気にnoteとっても久しぶり。

コロナは収まってないけど、仕事は普通に戻っちゃって、また、本をゆっくり読んだりする時間が減ってたんですよね、この頃。テレワークももうやってないし、抑制してた出張にも元通り行くようになった。

日々に追われて、本を読んだり、芸術に触れる機会が減ってしまってた。

そうなってくると、イライラしたり、仕事のことばっかり考えたりして、よくないなあと思うんです。

最近夏休みですこしゆっくりできたんだけど、休暇が終わっても、また日々に呑まれないようにしたいな。

日々に呑まれると、「自分」を見失ってしまう。

他人からの影響を強く受けて、よくよく考えたらどうでもいい事なのに気にしたり、焦ったり、後悔したりして、感じなくてもいいストレスを感じてしまう。

「自分」を取り戻すために、読書したり、好きな映画観たり、音楽聴いたりする時間は必要だなと思う今日この頃。


以上です。

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