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【2021年最新】8つの従業員エンゲージメント向上戦略

既存の価値観・方法論が通用しないVUCAの時代と呼ばれる現代において従業員エンゲージメントは重要なポイントの一つです。
日本でも世界でも高いスキルを持った従業員を採用し続ける事はかつてないほど難しくなっています。

ここでは2021年最新 8つの従業員エンゲージメント向上戦略について説明していきます。

従業員エンゲージメントとは

まず従業員エンゲージメントの定義について完結にまとめました。

・どれだけ従業員と企業が同じ未来を見据えているか?を示す指標
  ・この値が高ければ従業員は自律的なアプローチ
   生産性の高い仕事をします

従業員満足度とは少し違う概念です
  ・満足していて幸福であっても生産性の高い仕事をするとは限らない

・組織へのコミットメント指数であり従業員パフォーマンスをドライブ
 するもの

なぜ従業員エンゲージメントが重要なのか?

従業員エンゲージメントを高める事は従業員側・組織側の双方にメリットがあります。

<従業員側のメリット>
・従業員の定着率を高める
・従業員の生産性を高める
・従業員の幸福度の向上
<組織側のメリット>
・組織文化の改善
顧客満足度の向上
・1株あたりの収益が高くなります。
・組織レジリエンスの向上
(レジリエンスとは環境や災害などの予想外の危機からスピーディー
 に回復する力の事)
・優秀な人材を引き付け、維持する可能性が高くなります

これだけのメリットがありながら従業員エンゲージメントに熱心に取り組んでいる企業はわずか26%という調査結果もあります。

出典:ハブスポット 
https://cdn2.hubspot.net/hubfs/323533/Downloadables/Dale%20Carnegie%20White%20paper%20-%20Employee%20Engagement%20Time%20to%20go%20All%20In.pdf

これからの時代を生き抜く企業にする為、従業員エンゲージメントの重要性を理解して向上サイクルを回す事が必要ではないでしょうか。

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8つの従業員エンゲージメント向上戦略

アメリカの実業家でキャンベル・スープ社のCEOであるダグラス・コナンは、次のように述べています。

「市場で勝つには、まず職場で勝つ必要がある」

従業員が最も貴重なリソースであるという考えを示しています。
以下に8つの従業員エンゲージメント向上戦略を説明します。

1. 会社のコアバリューを磨く

会社のコアバリューは企業文化の中心です。
調査によるとミレニアル世代は社会的に意味がある仕事を魅力的だと感じるとのことです。
2025年までにミレニアル世代は世界の労働力の最大75%を占めるようになるという試算もあり、日本においても新しい人材を惹きつけるという事は真剣に考えるべきトピックでしょう。
会社のコアバリューを磨き、明確化して周知する事で同じ意識を持った仲間が集まってきます。

これを実践するアクションプランの例です。

・会社のミッションをドキュメント化してコーポレーションサイトに掲載
 社内ではクラウドで共有したり、オフィスに掲示する。
   ・新入社員にも初日から共有して常に最新情報にアクセスできる
    体制を作ります。

社内報を発行する

・全体会議でミッションに沿った行動を表彰する


2. お互いを尊敬する文化を作る

人は誰でも自分の意見や提案、アイデアが尊重されることを望むものです。
従業員間で尊敬をベースにコミュニケーションを取る事は従業員エンゲージメント向上に大きな役割を果たします。
近年ますます重要視されているダイバーシティ(多様性)。
性別・年齢・文化・宗教などに関係なくお互いを尊敬する文化が必要とされています。

・マネージャーや採用担当者に、無意識の偏見への対処方法・考え方の
 研修
を行う

経営陣が尊重と多様性の価値観に基づいて行動しているかチェック
 してください

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3. 成長機会を提供する

従業員のスキルアップには、定着率の向上やチームのモチベーション維持などのメリットが実証されています。
会社がキャリアアップの機会をもっと提供すれば従業員の94%はより長く企業に留まるという内容です。
https://learning.linkedin.com/resources/workplace-learning-report-2018#

従業員に十分な成長機会を与える事で、従業員は自社を良い会社として周囲に発信してもらえる可能性もあります。
このような従業員はハイパフォーマーであるケースが多く、常に市場価値のあるスキルを手に入れたいと考えています。
その為、彼ら彼女らが望む成長機会を与える事は重要なポイントとなります。

・各メンバーに四半期または毎月の学習と能力開発の目標を設定します

・昇進の意欲を掻き立てるようなスキル-役職-部署の関係図を設計します

・可能な限り従業員に学ぶ時間を与える
 (これが従業員の学習を妨げる最大の障壁となっています)

・福利厚生の一部として魅力的な学習コースを設定します。学習コストの支給なども含みます。


4. 従業員が会社のミッションに対してどのように関係するかを明確にする

優秀な従業員の多くは会社のミッションに対して自分の役割を明確に理解しています。当然ですが、単なる機械の歯車と感じている従業員のエンゲージメントは高くありません。

会社のミッション達成に従業員を関与させるには、まずミッションが何であるかを十分に共有する必要があります。
これはトップダウンで明確なミッションを共有する事が効果的と言われています。

次に従業員それぞれにミッションに対して期待している事を伝えます。これはとても重要なポイントです。
定期的にミーティングを通じて各メンバーにミッションに対して「いま貢献している点」「これから貢献して欲しい点」を伝え話し合います。


5. トップパフォーマーを表彰する

従業員の成果を認める事はとても重要です。
良い仕事をしているにも関わらず無視され続ければパフォーマンスを持続できる可能性は低くなります。
下記がアクションプランの例です。

・マネージャーに従業員の成果を正当に認める事の重要さを研修などを
 通して伝える

従業員表彰制度を導入する

・ピアツーピア、従業員間の「称賛システム」を導入する

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6. 優れたマネージャーを育成する

優れた従業員は、自分の仕事が組織のミッション達成に役立つと感じる事が出来ます。それを感じさせる為には優れたマネージメントが必要です。

優ればマネージメントはエンゲージメント向上の主要ドライバーの1つです。マネジメント層への投資はエンゲージメント向上に繋がります。

マネージャー向けの研修を実施する

従業員アンケートで現在のマネージメントについて評価してもらう

・外部HRパートナーを利用してマネージャー育成の為の1on1を実施する


7. 従業員とマネージャー双方向コミュニケーションを意識する

従業員としては自分の意見、組織に対するフィードバックに耳を傾けてもらいたいものです。
自分の意見をマネージャーに自由に発言できる環境にある従業員は、それだけで会社から評価されていると感じます。

以下は、コミュニケーションを改善するアイデアの例です。

・誰でも気兼ねなく発言できる場所(SLACKのチャンネルやクラウド上の
 ドキュメント)を作成して従業員の考えを共有したり質問したりするよう
 に促す

・マネージャーや経営層が何か従業員からフィードバックを受け取った際
 には迅速な回答・対応を行う

・誰かの提案やアイデアが実行されたら、少し大袈裟な位にリアクション
 する。対面であれば拍手をしたりSLACKなどで沢山スタンプをつけたり
 する。これは従業員が組織に影響を与える事ができる、その力が
 自分たちにはある、と従業員全体に知らせる優れた方法です。


8. メンター制度の導入

メンター制度はパフォーマンスを向上させるためにできる最善の方法の1つです。メンター制度はマネージャーに従業員のコーチングを行う権限を委譲します。
そしてコーチングはマネージャーの態度が従業員に影響を与えるので、引いては企業文化にも強い影響を与えます。
このようにコーチングは非常に重要なウエイトを占めますが、マネージャーはコーチングを自分の仕事と認識していない場合が少なくありません。
対応策の例としてマネージャーの評価項目にコーチングを追加する事が考えられます。

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まとめ

8つのうち、どの施策を優先的に導入するべきか?それは企業によって変わります。その為、下記の9つの要因から「自社のエンゲージメントを向上させる要因は何か?」「どの要因に焦点を当てたいか?」を考えます。

「業務」
「人間関係」
「健康」
「処遇」
「成長機会」
「チームへの信頼」
「制度/設備」
「心理的安全性」
「経営理念」

例としてGoogle、Intelでは「業務」「成長機会」にフォーカスを当てOKRを導入して成果を上げました。

従業員エンゲージメント向上戦略を実施する事は簡単ではありませんが、必ずビジネスをブーストする原動力となるので、この機会に従業員エンゲージメントに関心を寄せては如何でしょうか。

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