教育に焦点を―「静かにしなさい!」に冷たさを
2023/4/27(木):教育③
今日は木曜日。
教育にかかわる人も、教育に興味が芽生えてきた人も、少しのお時間を一緒に考えてもらえたら嬉しいな…♡と思っています。
今日のテーマ
今日考えたいのは、教師の言葉かけについて。
中学校の国語教育の第一人者、大村はま先生の講演会の文章から少し考えていきたい。
教育の現場で子どもたちの前に立つ時の、所謂「教育目標」「日案」に直接かかわる活動の言葉かけは意識しているものだろう。しかし日常的に使う口癖のような言葉たち…実は教育的な側面から考えて、問題はないかな?
?というのが、今日のテーマである。
これら日常的な言葉はかなり意識していないと直すことはもちろん、そのまずさに気付かないままだと子ども達との時間の中で使い続けてしまうことになってしまうことが問題だと思うのだ。
教師像を考える
教育の現場に立っている方たち…どうだろうか?
胸を張って「静かにしなさい」なんて言っていないだろうか?
教育の現場にいない方たち…「先生」をイメージするとき、こんな先生を想像していないだろうか?
こういう「教師像」はま先生に言わせればきっと、頭を抱えたくなるような姿なのではないかと思う。
この感覚、正直私には現役時代あまりもてていない感覚だった。
当時の私は幼稚園や保育園でしたので、はま先生の言う「静かにしなさい」という直接的な言葉は子どもに投げかけたりはしないものの、「先生の技!」とでもいうように嬉々として手遊びをして静かにさせていた。
現場にいた頃にはま先生のこの考えに触れ、
「あれ?そういえば子どもたち、楽しんでる間に無理やり静かにさせられてる?」
と気付き、手遊びをするのが、ちょっと怖くなり、どうしたものか…となやんだりしていた。
楽しんでいる間に自動的に音量が下がって「きらっきらっきらっきら手はおひざ♪」なんて手までおひざに置かされている…そんなことよりも、
「先生の話してくれることが楽しみで、ついつい注目しちゃう」
方が子どもたちも楽しいはず。
子どもを脅す、静かにさせる術を身に付ける前に活動内容を磨くことがいかに大切か…そんなことをはま先生は教えてくれているように思う。
では、実践内容の研鑽はもちろん常に続けていく努力として、日常的に気を付けることとして、はま先生が残された言葉を次から考えていきたい。
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