Nikonのオールドレンズ使わにゃ損損/#117
写真を趣味にしてからカメラはNikonを使い続けている。Nikon 1J5から始まりD5500、D750、Z6など最初から今までドップリNikon沼にハマっている。この間にフィルムカメラも始めておりNikon FM2、F3、F2、F6などを手にして多くの写真を残してきた。そのなかでフィルムカメラと同時購入したレンズAI NIKKOR 50mm F1.4Sが想像以上に良くてお気に入りになっている。
基本スペック
手のひらに収まるサイズ感でコロッとして可愛いフォルム。わずか250gと小型軽量ながらもその写りには驚かされる。開放付近は甘いボケが線を滲ませ独特の表現となる。しかしF4-F5.6まで絞り込めばパキッと解像し現行レンズ顔負けの描写をする。
描写性
このレンズはもともとフィルムカメラで愛用していた。しかしNikonのZ6を使い出した頃からデジタルでも使用する機会が増えた。FTZというマウントアダプターを使用することでZのカメラでもその写りを楽しめるのだ。愛用しているZ6Ⅱとの組み合わせはコンパクトで取り回しやすいのも特徴のひとつ。
どれも開放付近での描写。トロッとした前ボケと後ろボケが特徴的だが、二重線ボケになる場面もある。ボケのザワつきについては撮影条件により異なると言ったところ。個人的には趣味の範疇であるため気にはならない。
開放付近では周辺減光が目立つ。また周辺部の解像度はやや低く光の角度によっては線が眠たく見えることもある。しかしトータル的にはオールドレンズとしての甘い描写が好み分かれる所だろう。フィルム時代からこのレンズが使えるだなんてNikonのモノづくりは本当に凄いなと実感したレンズ。最新カメラで使用してもその描写を思う存分味わえ写真することを楽しめるそんなオールドレンズ。過去からの贈り物だと思える。
NikonのZユーザーに新しい楽しみの提案としてオススメしたい。Zレンズの解像力、透明感、ボケ感には無い新たな表現の世界。それに気づかせてくれるFマウントNIKKORを試してみてはどうでしょう?