Nikon F3を語る/#118
はじめて買ったフィルムカメラはNikonFM2だった。選んだ理由は写真学校でよく選ばれていたということと、シャッター速度が1/4000で切れるからだ。その時の選択肢にNikonF3もあった。しかし価格差が¥10,000以上あること、何よりプロ機であるとこに身が引けていた。しかしF3を手にする日は直ぐに訪れた。3ヶ月も経たないうちに、気になり出して毎日調べる始末。寝ても覚めてもF3で頭がいっぱいに。そして手にすることで長年愛され続けたロングセラー商品であることに大きく納得した。
見やすいファインダー
もともとNikon FM2を使っていたため良い比較になりました。真っ先に感動した違いはファインダーです。F3のファインダーは視野率100%、倍率0.8倍と当時でも見やすいと評判でした。ぼくは視力が悪いのでこの点は本当に重宝しています。FM2を使用していた頃よりもピンボケショットが劇的に減りました。「今ピントが合った!」と自信を持ってシャッターを切れます。またファインダーが綺麗であるため覗いただけで良い写真が撮れる気がします。そんな魔法もあります。
絞り優先AE
F3の特徴と言えばやはり絞り優先AE。今となっては当たり前のAE機能。当時のプロ用カメラとしては初の試みでした。結果的にそれ以降他社も追従する形になります。このAE機能があると露出への注意を撮影に向けることができます。そのため一瞬への集中力が高まります。撮るに集中して楽しめる素敵な機能で今も昔もしっかり使っています。
スタイリッシュなデザイン
F3は堅牢で信頼性が高くデザイン性も評価されています。自動車デザインで有名なジョルジェット・ジウジアーロが手がけており手に馴染むボディーラインを実現している。ここからNikonカメラではお馴染みの赤いラインがボディーにデザインされるようになりました。文字通り手に馴染むカメラはパッと持った時にフォールド感があり安心してシャッターを切れます。
あとがき
以上がNikon F3についてぼくが感じているポイントを3つご紹介しました。間違いなく言えることはこのカメラを買ってよかったということ。写真を撮ることの楽しさを教えてくれたカメラです。フィルムをこれからはじめたい初心者にも自信を持ってオススメできるカメラです。個人的にはセルフタイマーも使えるためセルフフォトを撮れることも嬉しいポイントです。少しでも参考になれば嬉しいですm。