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好きな本が気づかせてくれたこと/#091

写真を趣味にすると必然的に他者の写真に興味が湧く。それはSNSやWebに留まらず写真集やフォトエッセイ、雑誌、広告など写真があればその全てが目を引く。特に写真集はその写真家の色が濃く出るもので見ていて飽きない。写真はスマホ、PCの画面で見ることがほとんどの今、紙媒体に印刷された写真の良さを再認識している。画面上の写真はもちろん良い、紙に印刷された写真はもっと良い。というのも写真がイキイキして見える気がするのだ。命が吹き込まれたような感覚だ。何よりも形に残るということで写真の価値がグッと高まる。さらに写真集はその材質や形、構成などに作者の意図が加わる。それにより写真、ストーリー、手触りなど5感を使って世界観を知れるのだ。

そんな印刷物のなかで定期的に手に取るものがある。
それは森友治さんのダカフェ日記。おそらく知っている人は多いだろう。
家族との日常を記録したブログが1冊になったものだ。そこには愛おしい写真とユーモア溢れる言葉が綴られている。
その本に出会った時に衝撃を受けた。日常はこんなにも暖かくて毎日あることなのにここまで愛おしいのかと。それまで絶景や決定的瞬間などいわゆる映えるが良い写真と感じていた自分には雷が落ちるほどの衝撃を受けた。

それからというものの毎日カメラを持ち出すようになった。それは日常であっても残したい瞬間、忘れたく無いことが溢れているから。休みの日も仕事の日も雨の日雨も風の日もカメラがそばにある。ダカフェ日記はそんな日常の美しさを教えてくれた1冊。SNSで使っているMytag「#なにげない日常が好き」の原点です。あなたが影響を受けた1冊はなんですか?

SUBARU(マカベ スバル)
鳥取県在住 / なにげない日常をテーマに写真を撮っている / 出張撮影 / 写真イベント企画  / 鳥取のPR活動も行なっている。
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