家で妻と撮るセルフ/#217
日々過ぎ去ってゆくかけがえのない時間。当たり前だけどその尊さは忘れがちになるもの。人との関わりは喜怒哀楽がつきもので多くの感情に一喜一憂している。そんな自分にとって妻との日常は大切だと心から言える。自分自身はまだまだ未熟で至らない点は数えきれない。けれど心から感謝していると言うことと愛していることだけが揺るがない真実だ。
そんな妻との新生活は新しい発見の連続。互いに知らなかったことや改めて魅力に感じるところなどなど。一緒にいる時間が長くなるほどに頭では分かっていても言葉足らずになったり、ワガママを突き通したり、耳を傾けられなくなったりする。ふと我に帰った時に反省の嵐が巻き起こる。
そうやって振り返ることで、今ある幸せを噛み締めている。そんな時に見返しているのが妻との写真。結婚前からセルフ写真を数えきれないほど残してきた。何かあるたびに今ある姿で2人で写している。
屋外のロケーションだけでなく自宅でも撮っている。なぜなら住み慣れた場所でいつも寄り添う人と写りたいから。いつもの日常の延長線を写真という記憶に写して未来の自分達へ贈りたい。いつか盲目になり道先が見えにくくなる時が来るかもしれない。そんな時に見返して再び支え合い進みたいからだ。もちろん思い出として振り返ることが最大の目的。
自宅ではスペースの兼ね合いで撮れる場所が限られる。そんな時こそ鏡の出番。セルフじゃなくても鏡さえあれば2人の姿を写せるからだ。今ある姿を今過ごしている環境と共に残し続けたい。それは未来の自分たちへの贈り物として。幾つになっても笑っていられるそんな夫婦でありたい。共に歩んでいける妻の存在は人生の中で大きなもの。感謝の言葉を添えながらこれからもシャッターを切り続ける。
SUBARU（マカベ スバル）
鳥取県在住 / なにげない日常をテーマに写真を撮っている / 出張撮影 / 写真イベント企画 / 鳥取のPR活動も行なっている。
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