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Nikon FM2というカメラ/#241

フィルムカメラを始めたとき最初に買ったカメラ。それがNikon FM2だった。1984年に発売され機械式フィルムカメラでありながら、基本的なスペックが詰め込まれたスタンダードなカメラ。そのため写真学校に入学する時に選ばれていたと言うほど。初心者でも簡単に扱え基本を学べる。

このカメラは露出計が内蔵されており、表示通りに調整すれば失敗なく撮影可能だ。さらにシャッター速度の上限が1/4000であることも魅力で、高感度フィルムや明るい環境でも開放で撮影できるなど表現の幅が広がることも嬉しいポイント。

右も左もわからなかったフィルム初心者の自分でも感覚的に扱えた。ISO感度、F値、シャッター速度など露出の基本も必然的に身についていた。そしてマニュアルフォーカスであることで、意図的に何を見せたいのかを考えるキッカケとなる。そのため撮りたいものや自分と向き合う時間が生まれることで、より写真が好きになっていったように感じる。

シャッター音とミラーショックが抑えられているのも嬉しい。静かにシャッターが切れるためカフェや、音が気になる環境でも心置きなく写真を撮れる。比較的お手頃な値段で本格的なフィルムカメラを楽しめる。そして撮りながら学べる。初心者にこそオススメしたいフィルムカメラだ。


 SUBARU(マカベ スバル)
鳥取県在住 / なにげない日常をテーマに写真を撮っている / 出張撮影 / 写真イベント企画  / 鳥取のPR活動も行なっている。

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