AIは管理栄養士の仕事を変えるのか 7
AI使うためにまずは栄養管理ソフトのシステムについて知る
栄養管理ソフトの根幹となるデータは栄養成分表。
どのソフトを買ったとしても、
購入した段階で文部科学省が公表している「日本食品標準成分表」が
インストールされています。
今は8訂増補版が最新かな。
基本となるデータは全国統一で公認なので、
インストールされていれば全く問題ないわけですが、
すごく面倒なのは市販食品の入力。
調味料、冷凍食品、加工食品など、
「日本食品標準成分表」に掲載されていない食品は山ほどある。
これ、入力済みのデータで「代用」できるものがあれば、
食品名だけを登録してデータはコピーってやり方で逃げられるのですが、
載ってない食品でなおかつ代用できないのがめちゃ多いんですよね。
入力されていない食品データを入力するには
たとえば、
トウバンジャンは載ってるんだけど、コチュジャンはないよねーとか、
めんつゆは載ってるんだけど、白だしはないよねーとか、
ミートボールはあるけど、海鮮ボールはないよねーとか、
ハムはあるけど、チャーシューはないよねーとか、
メンチカツの冷凍はあるけど、トンカツの冷凍はないよねーとか、
でも、調理品だととんかつも、ひれかつもあるんだよねーとか。
こういう、「成分表に出ていない食品」を献立に使用する場合は、
メーカーに問い合わせて、食材データを集めることから始めるわけです。
「エネルギー・たんぱく質・脂質・糖質・塩分」
最低限の分析データしか持っていないメーカーもありますが、
大きいメーカーだと、食品成分表に準じたデーターを提供してもらえます。
ところが、ですね。
全部分析されてるのはとっても嬉しいんですが、
入力するのはとっても大変。
項目が50以上あるんですよ。
しかも、小数点以下第2位まで入力する成分も多い。
準拠しているのがどういうデータかというと、
例えばこんな感じ ↓
(やり方わからないので、リンクしか貼れないんだけども)
あと、それ以外にも食品の分類とか、重量や成分値の単位とか、
食品に関する情報も登録しなくちゃならんのです。
でもって、
入力する食品数って、半端ないです。
私の場合、最低でも150種類くらいは入れてます。
ホント、稼働させるまでにどれだけデータ入力するか。。
これってさ。
絶対ラクになるはず。
AI使うのとは関係ないですが、
音声入力とか、写メの入力とか、できないんでしょうか?
(あ、これはグチかも)
やっと次のステップのデータ入力ができるようになったので。。
使う食材が登録できたら、
やっと料理を作成することができます。
(この辺から、AI使えるとよいかも?という作業が出てくる)
どんな献立作成ソフトでも、
料理名を入れてから、使う食材と分量を入力する仕組み。
で、入力後に料理名と料理の分類や情報を登録するようになってるはず。
例えば、三食提供する施設の献立の入力画面はこんな感じになってるのが多い。
次のは総菜なんかの食品製造業で使われるタイプ
あ、前に書いた成分データの項目が、左側にグリーン表示で出ている。
どう見ても、すごーく入力大変そうでしょ?
大変なんです。
レコメンドが表示されて、クリック選択で入力できればいいのにーと、
長い間思ってました。
ただ、レコメンドを表示するとしても
単純化できないという大問題を抱えている。
献立作成者個々人には「クセ」があるんです。
組み合わせ方に個性が出てくる。
ということで、レコメンドされても使えないって苦情が多くなると思われ。
だからね。
AIに学習させれば、
いい感じのレコメンドが出てくるんじゃないかなと。
これ以外に、病院や施設関連のソフトについては、
AI使えそうな場面がいろいろあるんですが、
それはまた改めて。。
☆彡 写真はプーケットの飲茶。
カノムジョークと言います。
朝ごはんに飲茶を食べるという習慣があるので、
朝しかやってない飲茶の店も多いんです。
ただ、スーパーなんかでは1日中売ってるわけだし、
午後から開店する店もちらほら。。
高齢者に言わせると、時代の流れってことらしい。
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