そもそも養生ってなに?【ききたい#002】
こんばんは。ごきげんな明日のワタシへ!maison de megri のmagです。
あったかいですね!春なの?この喉の違和感はまさか…花粉なの?と悲しみに暮れる私です。
さて今日は「漢方薬剤師にききたい!」シリーズ。あの頃の私に知ってほしいこと。「養生」、さらっと使っている言葉ですが、検索すると養生テープがめっちゃ出てきます。(…ちがう!そうだけどそうじゃない!)
生を養うと書いて養生。養生って何?
今日のききたい 「養生って聞くけど、…なに?」
養生しないと病気になるよ、とか聞くけれど、養生って何?仕事も思いっきりして、休日は予定詰め込んでで…ゆっくりする時間なくて忙しいし、養生しろと言われても私にできることある?
(質問者:不養生代表 あの頃のmag 20代女性)
漢方薬剤師がこたえます
皆さま こんにちは。
maison de megri 漢方養生コンシェルジュ、漢方薬剤師タケウチアツコです。
「養生」
こう聞くと、古風というか、地味というか、真面目というか、面倒だなあ、うーん。
なんとなくパッとしないイメージに聞こえてしまったりするかもしれません。
おしゃれ!とかイケてる!!とか、私もやってみたい!!!
とは、なかなか思われないのは、分かります。
でもね、
疲れを感じたら早く寝る。寒いなと思ったら温かいものを食べる。肩が凝ったなと思ったらストレッチをしてみる。気分を変えるためにアロマでリラックスする、などなど
皆さん知らず知らずに自分が元気でいるために行っていること、それで十分「養生」なのです。
養生=自然と共に生きるセルフケア方法
病気を治すためというよりは、そもそも病気にならないように普段から自分の生活をふり返り、今と、この先を快適に暮らすためのセルフケア方法なのです。
決して食べるものや運動、などを強制したり制限したりするような面倒や堅苦しいものではありません。
漢方には「人間も自然の一部である」という考えがベースにあります。
日本には四季があり、気温や食べ物、日の出、日の入りの時間やお天気傾向など季節によって様々に変わります。一年中どんな食材でも手に入り、室温も明るさも調節できる現代では季節を感じる気持ちも薄らいできますが、
季節の流れに沿って、衣類や食事、気持ちの持ち方など生活を整えることは
毎日を楽に元気に過ごすための大事なコツだと思うのです。
冷え性、花粉症、イライラする、夏バテ、だるい、お腹を壊しやすい、肌が乾燥する、、、
気がつけば毎年同じ季節に同じように調子が悪くなる、なんてことはありませんか?
その季節、あるいはその前の季節の過ごし方を少し工夫するだけで、次のシーズンの体調は変わってくるかもしれません。
養生で大事なことは、「続ける」こと。
無理なダイエットみたいに、頑張りすぎたり我慢してしまうと、続かないばかりかストレスもたまりかえって精神的に参ってしまう人。特に完璧主義な方やせっかちな人は要注意です。
毎日の歯磨きみたいに、自分でも養生してることを忘れてしまうぐらいのゆるさでいいのです。
例えば、
いつもより10分早く寝る、朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びる
なんてのも立派な養生です。これならお金もかからず今日から始められますよね。
まずは四季それぞれの気候がどんな特徴をもっているかを理解して、やってみようかなと思えるところから始めてみましょう。
焦らず、少しずつ少しずつ、できることから。私たち養生漢方コンシェルジュと一緒にやっていきましょう。
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