見出し画像

呼吸で肩凝りはよくなる【コロナ禍の養生】

マスク生活、呼吸が浅くなっていませんか?

こんにちは。maison de megriの「くー先生となみみの相談室」のナースなみみです。中医学でいう「肺」も「気」をつくり、巡らせる働きなどがある重要な臓なのですが、その話は今度するとして、今回は相談室の外へ出て、私の本領、解剖生理学的に、コロナ禍の養生についてお話してみたいと思います。

ナースの猫背率、アップ

突然ですが、皆さん、最近肩や背中が凝っていませんか?
私は職業柄、マスクはもちろん、フェイスシールドをつけて仕事をする時もあります。
最近同僚の中にも「肩と背中が凝ってて」という人が多いです。
そして・・そして気づいた驚愕の事実!

職場の人みんな猫背になってる!!

そう、私たち看護師は密閉性の高いマスクとフェイスシールドのおかげで呼吸が浅くなり、背中の筋肉がこわばり縮まり、猫背になっているのです。

イヌデスガ、ネコゼデス

画像5

呼吸が浅くなると肩と背中がこわばる訳

ここで「呼吸」が体に与える効果について説明します。
呼吸により私たちは全身の細胞に新鮮な酸素を取り込み、血液にも酸素が行きわたり、血流がよくなります。
もちろん筋肉にも酸素とたっぷりの血液を取り込み、筋肉は柔らかく、しなやかになります。

でも、呼吸が浅くなると・・・
当然筋肉にも必要な酸素が取り込まれず、筋肉はこわばります。
血流も悪くなり、硬くなります。
それが肩や背中など、体の「凝り」です。

そして、下の図を見てください
皆さん、肺の場所と大きさって知っていますか?

実際に解剖学的に見た肺の大きさはこんな感じ。(ピンクの部分です)

画像2

肺は上は肩のあたりから、背中いっぱいに広がっているのです。深い呼吸で肺は背中まで膨らみ、背中の筋肉にも酸素を届けます。

呼吸が浅くなると、

画像3

こんな感じまでしか肺が膨らまないイメージ。背中まで酸素を送ることができず、肩や背中の周りがこわばる→猫背になってしまいます。
深呼吸をして効果的に体の中に酸素を取り入れることが、肩凝りや背中の凝りの改善にもつながります。

腹式呼吸が上手くできない人へ

「深呼吸は腹式呼吸で」と言われるけど、この「お腹をふくらませる」のがどうも難しい、と思っている人へ

「お腹」に「空気」は入りません!

皆さんは横隔膜って知っていますか?こんな感じです

画像4

こんな感じで、横隔膜で内臓を押し下げるように空気を吸ってみてください。
吐く時は横隔膜を上にあげるイメージで。そして吐き切る!これ大事!

「お腹を膨らませる」のではなく「横隔膜を下げる」とイメージすると効果的な腹式呼吸が行えます。

そして、深呼吸の前には、デコルテをマッサージ。
こんな感じで手をクロスさせてデコルテの下あたりに置きます
 

画像5

それぞれの手で、優しくさすります。
ここの筋肉も縮こまっていることが多いので、ほぐしておいてあげましょう。

マスク生活で呼吸はどんどん浅くなっていきます。
意識して深呼吸する時間を取り入れるのも養生。猫背生活とサヨナラしたいですね!




いいなと思ったら応援しよう!