【心中事件を乗り越えてー完璧主義・いい子をやめるためにやったことー】
質問:私は完璧に物事をこなしたいという気持ちが強く、ガンバってガンバって最後に疲れてしまいます😓いつも心が緊張しています。もっと楽に生きられるようになるにはどうしたらいいですか?
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いつも頑張ってしまう気持ち、よくわかります。
私も生粋の「完璧主義者」で、やっていることは完璧じゃなくても、気持ちはいつも「きちんとしていないと」「やるからには成果を出さないと」などと自分にプレッシャーをかけていました(^^)
私に完璧主義の癖がついたのは小学生の頃だったでしょうか。母が超否定的な人で(苦笑)何をしても喜んでくれない。欠点をいつも言われる。どれだけテスト勉強を頑張っても、まだここができていないなど、一つも褒めてくれないどころか、そこにすらダメ出しをする。
そこにきて自分の家の心中事件。「いい子でいないと」「できる子でいないと」そんな脅迫観念にさらに拍車がかかりました。
◯◯さんもそうだと思いますが、苦しいんですよね、この状態って・・・。
人間なんてどこまでいっても完璧になれないのに、誰かに怒られないために、誰かに認められるために頑張る。そうならないと存在価値がないと思ってしまい、必死で頑張ろうとする。
でもそうすると、人生に「楽しむ」という部分が抜けてしまう。
欠点もあって、できないこともあって、全て含めて自分を受け止めてほしいという当然の思いも、誰にもいい出せない。自分がまずそんな自分を否定する。自分を認められるのは「自分が完璧になってから」しかありえないことだから。
この状態から抜け出すために、私が考えてやってみたて効果があったことを書きますね。
1)「できなくていい・わからなくていい・やれなくていい・知らなくていい・失敗してもいい」という言葉を何かするたびに呪文のように唱える
→これ、結構効果ありました。ブツブツよく声に出して唱えてましたよ。何かをやった後「大丈夫だったかな?」と不安になるときもこの呪文を唱えていました。時には最後に「舞は舞のままでいい」という言葉も付け足したりしていました。
2)頑張らない時間や頑張らない日を作る。
→やるときには徹底的にやりました。1日中ベッドから出ないとか(笑)ひたすら動画を見るとか、だらしない時間や日をあえて作る。
コツは「心をリラックスさせること」。身体は休んでても、頭や心が「こんなことしてたらダメなのでは?」「今日あれとこれをしないといけないのに・・」と思ってしまっては意味がない。
「今日は頑張らないんだ、何もしないんだ、だらけていいんだ、それでいいんだ、その時間が大事なんだ」と何度も言い聞かせて、深い呼吸を何度もして「頑張らない自分」を何度も体験する。
上記の呪文のように「これでいい」「これがいい」「もう頑張らない」「頑張らないってすごくいい」とか、自分にぴったりあう言葉を見つけて唱え続けたこともありましたw
これを続けることで、頑張らない自分=自然体な自分に慣れてきて、頑張る時とそうじゃない時のメリハリがつくようになります。今でも私はたまにやります。
3)できない自分を認める
ある時、知人に傷つくことを言われました。あなたは何もできない、大した能力じゃない、というような内容のことです。その時の私の状況を知りもせず、一方的に高圧的な態度で言われて、傷つくのを超えて怒りが湧きました。
でも、何かその怒りに大事な意味が隠されているような気がして、よーく自分の心を内観しました。なぜこんなに怒りを感じるのか?
そこで気づいたのが「できない・わからない・やれない」と思われることに対する恐怖でした。「子供の頃からそうならないように精一杯頑張ってきたのに、それでも無能だったら、それこそ私は存在価値がなくなってしまう」そんな思いがあるとこに気がつきました。
そして、その時から
「できなくてもわからなくても、やれないことがあってもいいんじゃない?それを認めよう。それが自分だ」
「できないからこそ努力できるし、やれないことがあるからこそ周りの人と協力しあえる。わからないから学ぶことができる。できない、やれない、わからないこそがスタートで、そこには無限の可能性があるんだ」
と思えるようようになりました。自分の必要のないプライドを一つ捨てたんです。「できなくてもいい!それが私です!(^^)」と、呪文ではなく人に堂々と言えるようになりました。
その時から、かなり生きやすくなりましたし、やりたいことは努力を、そうでもないことは捨て去る分別も持てるようになりました。人に助けを求められるようになったのもこの気づきが大きかったかもしれません。失敗を笑えるようになったのもその時からです。
参考にしていただけたら幸いです(^^)
最後に。
色々やってきて気づいたことがあります。
完璧主義をやめよう!と思うことすら完璧にやろうとする自分がいることを(笑)
それに気づいた時に、もともとそういう性格なんだなと思うようになりました。親に否定されたとかはきっかけであって、元々の私の個性なんだなと。
今でこそ完璧を目指すことは少なくなったけど、それでも何かやろう!と思ったら、一生懸命、精一杯それに向きあっちゃいます。つまり、真面目なんですね(^^)
よく人に「舞ちゃんは意外と真面目なんだねえ・・」と言われるけど、今ではそれも私の大切な個性の一つだと思ってます。「適当にやる」という感覚が私にはわからない。適当にやる、ということを精一杯やろうとする自分になっちゃうんです(笑)
真面目だって素敵な個性!笑
きっと〇〇さんも、だと思います。「素敵真面目同盟」組めますね(^^)
とはいえ、真面目だけだと時々袋小路に入ってしまうのも事実・・・。考えすぎたりやりすぎたり。
「一生懸命」だけでなく「どう楽しむか?」それが私の長年の課題です。
「真面目な自分がダメ」だから変えたいのではなく、「真面目な自分も素敵な個性だけど、それに何も考えずに楽しむ自分が加わったら最強!!」という理由からの課題です。そう考えられるようになっただけ、成長したなあ・・と思います。
「ただ楽しむ」という素晴らしい個性の持ち主を私は尊敬していて、その人たちからよく学ぶのですが、それも一生懸命やってしまったり・・・。そんな自分に笑ったり。
人の個性はなかなか変えられないものですねw
まい先生(中村舞)
マイコーチングオフィス代表。企業研修講師&プロコーチとして15年。5000人以上を指導。コロナ禍をきっかけに、13歳の時の心中事件で家族3名を失った体験を乗り越えた経験と「どんな出来事があっても、どう生きるかは自分で選択することができる」という生き方を分かち合う。
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