『毒』と『薬』の定義
— 基本的な意味 —
【薬】
それを体内に摂って、著しい威力を発揮する物質。特定の部分に対して、特化した効果を生じさせるために製したもの。
【毒】
健康や生命を害するもの。人の心や生活を傷つけること。タメにならないもの。災いになるもの。悪い影響を与えるもの。
— 毒・薬を含むフレーズ —
【いい薬】
一時つらくても、結局その人の身のタメになること。
【毒にも薬にもならない】
害もなく益もない。邪魔にもならないが、たいして役にも立たない。
【毒を食らわば皿まで】
いったん悪に手を染めたからには、最後まで悪に徹しよう。
【毒を吐く】
嫌みを言う。相手のことをけなす。
【毒を以て毒を制す】
悪を除くのに、他の悪を利用することのたとえ。
薬の定義
不調の原因の殆どは『アンバランス』
生活の偏り、思考の偏り、感情の偏り・・・様々な偏り習慣の結果。
偏りは『恐怖』によって引き起こされ、以下のような問題を生みます。
・不安からくる拒絶反応で、部分的に制限をかけてしまう
・反対に防衛反応で無制限状態となり、歯止めが効かない
アンバランスは、こうした偏りが負担(ロス)を生じさせている状態。
負担を表面的に補おうとすると『別の負担』となり、
ロスを補う為のロスを補う為のロスを・・・という相殺ループに陥ります。
(やがて蓄積したロスが決定的なダメージとなり強制停止)
対症療法を重ねても、偏りの大元に対処しない限り問題は終わりません。
むしろ『その場しのぎの応急処置』を続けて因果関係を複雑にすると、根本原因が解りにくくなり逆効果になります。
薬とは特定の効果に特化している『それ自体が偏ったもの』。
0か100か・白か黒か。
バランス調整のような、微妙な働きをする為のものではないのです。
問題解決ではなく、あくまで問題の先送り。
『緊急の時間稼ぎ』
『当座の間に合わせ』が薬の定義です。
毒の定義
触れた途端『あーーーっ!!』と叫びバタンと倒れるイメージ。
それは『毒』ではありません。
即座に致命的な悪影響を及ぼすもの。
それは毒ではなく『劇物』と言います。
また、悪影響が表面化するスピードが早いものは『猛毒』と言います。
《毒・猛毒・劇物》
実は一番コワいのは『毒』です。
すぐさま悪影響が出るほど極端に偏ったもの(猛毒・劇物)
それは、同じくらい極端な反対のもの(薬)で強引にバランスを取れます。
しかし、時間をかけてジワジワ蓄積する『弱い毒』ほど対処が困難。
一つ一つの毒性は微細なので危険視されない。
症状としては致命的になるまで気付かれない。
やがて末期症状として表面化しますが、その時点で対応する薬を処方しても、もはや効果が出るまで時間がかかり過ぎて手遅れになります。
『時間稼ぎ』をすれば、より追い詰める結果になる蓄積型の害。
『遅効性の罠』が毒の定義です。
解毒するには?
一つ一つの毒性は微細。
しかし長期にわたり蓄積すると危険になる。
アンバランス。
生活の偏り、思考の偏り、感情の偏り・・・様々な偏り習慣。
偏り・悪習慣は『恐怖』によって引き起こされる。
必要なのは悪習慣の見直し。悪習慣の根本原因。
恐怖の源泉。自己欺瞞。
嘘をつくきっかけ。痛み。
忘れた痛みと向き合う。
本音を思い出すこと。
終わりに
一朝一夕で出来たのではない偏り。
それを紐解くのも一昼夜ではなく。
一枚ずつ、強がりが剥がれていくことは弱くなることではありません。
歪んだ補正を補正する。それは破壊と再生のプロセス。
武器を手放し、鎧を脱ぎ、白旗をあげる。
『戦場はもう、どこにもない』と気づく。
終戦の夜明けを告げる朝露。
それは架空の軍師役を解任して、厄を落とす許しです。
1.何かになろうとした自分
2.何者でもない自分
3.何にでもなれる自分
財産のフリをした負債の清算。
安定したゼロへと向けた生産。
薬も毒も要らない普通こそ、一番の宝なのです。