この矛盾に、私は、混乱して、混沌として、狼狽して、紛糾する
2023年11月26日 曇り
宮ヶ瀬ダムを訪れる。
洪水を食い止め、必要な水を確保・供給し、発電する、人類の都合で作られた場所。
人類にとって都合が良い一方で、自然の秩序を乱すものであることは疑いようがないはずだ。
少し前に、じぃじから譲り受けて読んだ、『虫とゴリラ』という本で、山極壽一先生が、自然は予測を超えて動くものだと仰っていたことを思い出す。
自然もカルテ化して、野生動物や森林の状態を把握しようという話に、山極先生はNOと言ったって。
私はこの話を読んで、心底驚いたんだった。
そんなことを思い出しながら、見上げた宮ヶ瀬ダムは、ただしかし、圧巻だった。
美しいとすら思った。
人類はすごいなと思った。
この矛盾に、私は、混乱して、混沌として、狼狽して、紛糾する。
ダム周辺のあいかわ公園は、広々として気持ちよく、子どもたちが駆け回って遊ぶにはとても良い。
工芸工房村では、ダム周辺の森林を保全するために間引いた、一般的には廃材となるという杉の木を使い、小さな椅子を作るワークショップが行われていた。
職人さんの指導のもと、天板をヤスリで削り、ネジ穴を開け、椅子を組み立てる作業は、子どもたちにとっても私にとってもとても楽しく、有意義なものだった。
宮ヶ瀬ダムを理解するには、私はあまりにも不勉強だが、とりあえずやはり、「アシタカには怒られると思うぞ」というところで、長女と共通認識をもって帰路についた。
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