井の中の蛙【2023年3月15日(水)】
2023年3月15日 晴れ
昨夜、帰宅すると、そこにはiPadでウタ(『ONE PIECE FILM RED』の)の画像を表示し、一心不乱に模写する長女の姿。帰宅してからの数時間で、10枚超のウタを描いたようで、「パパはどれがいい?3枚選んで」と言われた。
一昨日描いていたものより、画像を見ているだけあって、よりウタっぽくなっているように見えるが、やはり、単純な模写ではなく、いずれも長女のオリジナリティがミックスされている。
なんで見たままを模写しないんだろう?と、不思議にも思うが、さまざまなポーズと表情と躍動感が、表現されているように見てとれて感心するし、それが長女らしさなのだろうかと、おもしろい。
次女も「ウタ描いたよー!」と嬉しそうに見せてくれる。一生懸命に描こうとしていることが伝わる。次女は、描いたあと、切り取るのもおもしろい。
ママから聞いた話だが、長女は、昨日学校で、絵の上手なお友達の一人に、ウタ描いてきてってお願いしたらしい。長女は、その子の絵のうまさを認めていて、改めて、どのくらい模写が上手なのかを知りたいと思ってのことらしい。
私もその子が、絵が上手なことを、何かのきっかけで知っている。きっと長女は、その子が上手に模写したウタに驚くんだろうなと思う。自分の立ち位置を知るのもいい経験だ。
その話を聞いて、私も小学生時分に、絵の上手な子と、うまさを競い合ったのが懐かしい。描いていたのは、ドラゴンボールや幽遊白書のキャラクターだが、とても緻密に表現されたその子の模写にびっくりして、自分ももっと描かなきゃと思ったことをはっきりと覚えている。
その後、割と絵が上手な子という位置づけで、中学までを過ごしてしまった私だが、高校の美術の時間で、ものすごくクリエイティブな絵を描く子に衝撃を受け、自分にはオリジナリティがないんだと愕然としたことも懐かしい。まさに、井の中の蛙である。
なので、私の経験則から、オリジナリティも模写も大事だと長女に伝えているわけだが、<絵がうまくなりたい>と言った長女に、私がアドバイスできることもないので、長女は、年長の頃からお絵描き教室に通っている。
年上のとっても上手な子や、賞を取ったりする子もいる環境下なので、きっといい刺激を受けているはず。少なくとも、私の幼少期のような、井の中の蛙状態ではないはず。
その上で、長女は自由に表現を楽しんでいるようなので、このまま楽しんで続けていって欲しいなと、改めて、いま思う。その先にきっと何かが待っているだろう。君たちの未来が、好きなことで溢れることを願っている。
今日の次女は、ウタの『新時代』を、歌い、踊りながら出発。君の好きなことはなんだろう。焦らずじっくりと見つけていこう。