アートディレクターの渡英日記:初めてのパリ:4月15日(モンマルトル編)
芸術家が集った街、モンマルトル編
はじめまして。
日本でグラフィックデザインに携わって約13年、アートディレクターの村口です。
普段はファッションのフォトディレクションやブランディングをメインにお仕事をさせて頂いています。
詳しくはHPをご覧ください。
芸術家が集った街、モンマルトル
私が泊まっていたホテルは、パリ北駅の近く。
モンマルトルとも近い場所でした。
モンマルトルとはパリで一番高い丘。
かつてはブドウ畑や風車の連なる田園地帯でしたが、1860年パリに併合されて以後、多くの文人・画家が集まり、歓楽街となりました。
19世紀にはロートレックやピカソ、ゴッホなどが住み、若き芸術家の活動の中心地となっていました。
有名なムーランルージュがあるのもモンマルトルです。
実はモンマルトルには、特別な思い入れがあります。
2020-2021年に開催された、東京ビエンナーレという国際芸術祭へ参加した際、私は東京の鶯谷というエリア一帯を拠点としていました。
鶯谷とは、都内でもなかなか降りる人の少ない街。
どこにあるのか知らない人も多いです。
しかし、実は上野駅の隣にあり、明治時代には正岡子規や森鴎外など、当時の芸術家が集まるサロンとなっている街でした。
この、上野と鶯谷の関係を、パリとモンマルトルの関係に見立ててプロジェクトを行っていたのです。
なので、モンマルトルのことはよく調べ、一度行ってみたいと思っていたので、とても思い入れのある場所でした。
芸術とカルチャーが共存する街、パリ
はじめてのパリ。
はじめてのモンマルトル。
なんて陽気な街なんだ!!
という事が、初日の感想でした。
モンマルトルにあるサクレ・クール寺院では、メリーゴーランドに乗る子供たち。
観光客を相手に水や土産物を売る人たち。
パリの街が一望できる場所で、We are the Worldを歌うシンガーと、それを見ながらアルコールを飲む人々。
この景色を見て、一気にこの街が好きになりました。
かつてのモンマルトルの中心地であったテルトル広場では似顔絵を描く人たちで溢れ、フィルムカメラを構えて写真を撮っていたらお店のスタッフの人が、写真とってよー!とピースして近寄ってきました(写真撮らないでと言われたのかと勘違いして、そのときはシャッターを切れず残念な思いをしましたが…)
街中では、実に様々な場所にアートがありました。
あまりにも多くの場所にあったので、アートは特別なものではなく、この街に根付いたカルチャーの一つとして、生活と密接な関係があるんだな、というのが私の感想です。
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