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新古今(30)梅が枝に 鳴きてうつろふ 鶯の

                    よみびとしらず

梅が枝に 鳴きてうつろふ 鶯の 
              はね白妙に あは雪ぞ降る
                 (巻第一春歌上三十)

梅の枝を、鳴きながら飛びまわる鶯の羽根が、真っ白くなるほど、淡雪が降っています。

梅と鶯、白雪を「春の詩」に表現するのは、六朝、初唐の詩に多い。
この歌は、和歌に詠みこんでいる。
(おそらく、漢詩の影響)

※原歌は、万葉集巻10-1840。作者未詳。

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